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[MOM4884]中京FW中村祐斗(3年)_スタメン復帰で技あり先制弾! 決勝は“5連覇王者”との再戦へ「絶対に勝てる」

ゲキサカ / 2024年11月3日 13時57分

先制点を決めたFW中村祐斗

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.2 選手権岐阜県予選準決勝 長良高 0-2 中京高 長良川球]

 覚悟の冬に挑む背番号10が、セカンドチャンスを巧みに沈めた。中京高FW中村祐斗(3年=FCオリベ多治見)は岐阜県予選準決勝・長良高戦の前半33分、左サイドからのクロス攻撃にペナルティエリア右で反応すると、角度のないところから右足シュート。「ピッチ的にも下に叩くと浮くので、それを活かしてうまくかわせた」。飛び込んできたGKを巧みにかわす技ありシュートで先制点を奪った。

 得点シーンは左サイドバックのDF久保田臣からのダイレクトクロスをゴール前でFW龍口慈実(3年)が頭そらし、中村につながったという流れ。「これまでの練習でも龍口は競ってくれて、自分を信じてくれているので、ここに来るなというのを信じて走っていた。あの場面は練習でも結構やってきたので決める自信もあった」(中村)。積み上げてきた連係が実った。
ボールを浮かせてGKをかわす技ありシュート
ゴール後はベンチへ
 中村は試合の立ち上がりにもスルーパスに抜け出し、決定機を迎えていたが、その場面は決め切れず。「時間帯的にも1点欲しい状況だったので、あそこでこぼれた時点で確実に決めようと思っていた」。難しいピッチコンディションの中でも悪い流れを引きずらず、冷静な切り替えで10番としての仕事を果たした。
シュートを外して悔しがる場面も
 4回戦の各務原西高戦(○6-0)で2ゴールを決めた中村だったが、準々決勝の岐阜工高戦(○2-1)は体調不良明けだったため途中出場。久々の先発復帰にモチベーションも高かった。

「久しぶりのスタメンというのもあって俺がやらなきゃなというのがあった」。この日はイエローカードを受けていたこともあり、前半限りのプレーとなったが、熊谷大樹監督も「体調不良とかでモヤモヤしていたけど、今日は結果出してくれて良かった」と安堵する活躍だった。

 後半にも追加点を重ねた中京は3年ぶりの決勝進出。県内5連覇中の絶対王者・帝京大可児高への挑戦権を手にした。中京は今季、帝京大可児との公式戦に2戦2敗。インターハイ予選決勝では延長戦にもつれ込む死闘の末、2-3で敗れている。

 それでも接戦に持ち込んだという手応えは大きく、中村は「たしかに格上ではあるけど、勝てない相手ではない」と断言。「最後の大会でもあるのでもう死ぬ気で戦って、全員で全国に行って笑って終われる大会にしたい」と力を込めた。

 中村にとっては中学時代から続く帝京大可児へのライバル意識。「これまでの試合は難しい試合になったけど、中京にはスタメンだけじゃなく、試合に絡む選手以外にもすごく多くの人が関わってくれている。人数でも勝っているし、そういう人の気持ちも背負って戦いたい」。集大成の一戦でリベンジを果たすべく、「中京は今のメンバーも最高だし、絶対に勝てると思う」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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