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広島が3試合残して首位陥落…J1残留スパートの湘南・京都に痛恨2連敗

ゲキサカ / 2024年11月3日 14時58分

広島が首位陥落

[11.3 J1第35節 広島 0-1 京都 Eピース]

 J1リーグは3日、第35節を各地で行い、サンフレッチェ広島が京都サンガF.C.に0-1で敗れた。首位を走っていた広島は優勝争いの佳境に苦しみ、前節・湘南戦(●1-2)に続いて好調の下位相手に2連敗。3試合を残して2位に転落した。

 今節は先に試合のあった神戸が勝利し、暫定首位に浮上したため、前節時点で首位だった広島はこの一戦で引き分けに終われば首位陥落という大一番。今夏加入のFWゴンサロ・パシエンシアを2試合ぶりに先発起用した。一方の京都はGKク・ソンユンが出場停止のため、GK太田岳志を起用。負傷明けのDFアピアタウィア久らが先発復帰した。

 試合は前半8分、アクシデントからの幕開けとなった。京都は3試合ぶりに先発起用されたMF金子大毅が接触のないところで倒れ込み、MF福岡慎平と交代。それでも同13分、先に京都にビッグチャンスを作り、左サイドを抜け出したFWラファエル・エリアスが左足シュートを放ったが、日本代表GK大迫敬介に阻まれた。

 さらに京都は前半13分、広島の中途半端なクリアをFWマルコ・トゥーリオが拾い、ラストパスからFW原大智が左足で狙ったが、これは枠外。一方の広島は同16分、自陣でのボール奪取からカウンターを仕掛け、MFトルガイ・アルスランが持ち運んで左に送ると、パシエンシアがタメを作って横パス。最後はDF中野就斗が狙ったが、GK太田のスーパーセーブに阻まれた。

 広島は前半31分、アルスランが右サイドを持ち上がり、MF新井直人がスルーパスを送ると、MF川辺駿が右ポケットに侵入。クロスからパシエンシアが狙ったが、これもGK太田の好守に阻まれる。一方の京都も同33分、MF平戸太貴のクロスを原が頭で合わせるも、今度はGK大迫のスーパーセーブが飛び出し、両守護神が目立つ内容で0-0のままハーフタイムを迎えた。

 そうして迎えた後半17分、先に京都が試合を動かした。右サイドを突破したDF福田心之助がDF佐々木翔との対面からマイナス方向にクロスを送ると、これに反応したのは平戸。右足ダイレクトでゴール左上隅に突き刺し、ついに大迫の牙城を破った。

 痛いビハインドとなった広島は後半19分、パシエンシア、川辺、MF東俊希を一気に下げ、FWピエロス・ソティリウ、DF塩谷司、MF満田誠を投入。新井が右ウイングバックから左ウイングバック、中野が右CBから右ウイングバック、アルスランがシャドーからボランチと目まぐるしくポジションを入れ替え、反撃に出た。

 さらに広島のミヒャエル・スキッベ監督は後半32分、FWドウグラス・ヴィエイラとMFマルコス・ジュニオールも投入し、リスク度外視の猛攻モード。だが、最後まで京都の守備が固く、そのままタイムアップ。広島は首位から陥落した一方、4試合を残す京都は降格圏との勝ち点差を9に広げ、J1残留を決定づけた。
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