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インハイ県決勝のワンシーンに悔い残す中京DF久保田臣、磨いた逆足クロスで“絶対王者”との再戦権獲得「次はチームに貢献できるように」

ゲキサカ / 2024年11月3日 19時10分

DF久保田臣(3年=伊賀FC)

[11.2 選手権岐阜県予選準決勝 長良高 0-2 中京高 長良川球]

 長く降り続いた大雨の影響により、難しいピッチコンディションの中で行われた岐阜県予選準決勝。ポリバレントな能力を持つ左サイドバックの果敢なダイレクトクロスが中京高を3年ぶりの決勝に導いた。

「適当に決めてくれって感じで蹴ったら……」。前半33分、左サイドでバックパスを受けたサイドバックのDF久保田臣(3年=伊賀FC)は水たまりの多いピッチをものともせず、ノートラップの左足クロスを蹴り込むと、これが中央の混戦にピタリ。FW龍口慈実(3年=アザリー飯田)が頭でそらしたボールをFW中村祐斗(3年=FCオリベ多治見)が沈め、勝敗を大きく左右する先制点が決まった。

 久保田にとって、この日の立ち上がりは不十分な出来。「今日は入りが悪くて流れを掴めてなかった。自分のサイドからずっと攻められていて、裏を取られたり、1対1で負けたりしていた。自分を出すことがあまりできていなかった」。それでも「周りのみんなが調子が良くて、その波に後から乗れた」という中での先制点だった。

 利き足は右だが、1年時から左CBを任されていたこともあり、「練習から左足のキックは意識して蹴ってきていて、それが結果に結びついたので良かった」と久保田。後半からは「去年からチームの流れが悪かったり、自分自身上手く行っていない時に使ってくれていた」というボランチに移ったが、そこでも両足を使ったボール捌きが光っていた。

 もっとも久保田自身、この準決勝は不完全燃焼だったという。「雨だったのもあってさばいたり、ドリブルしたり、スプリントをかけて出ていったりというのも数値で見て良くなかった。自分の持ち味は出せていなかった」。長身も相まってスケールの大きさを感じさせるプレーは見せていたものの、本領発揮には至っていなかったようだ。

 ならば、9日に行われる決勝戦では自分自身でも満足のいくパフォーマンスを出したいところ。対戦相手の帝京大可児は久保田の入学後、全国大会の県代表を独占してきた絶対王者。また久保田には、夏のインターハイ県予選決勝での悔しい思い出も残っているという。

「インターハイは自分のミスで決め切るべきところを決めきれなくて負けたので、次はチームに貢献できるように頑張りたい」。インターハイ予選では2-2で延長戦にもつれ込む死闘となったが、延長後半に自身のシュートミスで勝ち越しのチャンスを逃していたといい、「次は気持ちもさらに入る」とリベンジを果たすつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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