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[MOM4891]広島国際学院GK加藤翔正(3年)_流れを引き寄せたビッグセーブ!! 目標とする先輩超えを誓う『スーパー加藤翔正』

ゲキサカ / 2024年11月3日 20時38分

広島国際学院高GK加藤翔正(3年)

[11.3 高校選手権広島県予選準決勝 広島国際学院高 3-0 広島翔洋高 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場]

 サンフレッチェ広島FW加藤陸次樹のチャント「ム・ツ・キ! オー、ムツキ! スーパー加藤陸次樹!」と同じリズムで、応援団から「ショ・ウ・マ! オー、ショウマ! スーパー加藤翔正!」の大声援が響き渡った。広島国際学院高GK加藤翔正(3年)が、チャントそのままのスーパーセーブでピンチを防ぎ、チームを勝利に導いた。

 危機を迎えたのは0-0で迎えた後半12分(40分ハーフ)だった。ロングパスから抜け出した広島翔洋高FW森澤怜王(3年)にシュートを打たれる。広島国際学院から見て右から左に大きく振られたパスから、動きと逆になる右方向へのシュート。鋭いシュートが枠内に飛ぶのをベンチ前で見ていた谷崎元樹監督は「やられたと思った」という。

 加藤も「打たれた瞬間はヤバいと思った」と振り返ったが、しっかりステップを踏んでから飛び、180センチの体をいっぱいに伸ばして右手でセーブ。「思ったよりも伸びました。ストップには自信を持っているので、しっかり見て飛んで、ギリギリで止めることができた」と胸を張った。2分後の14分に先制点が生まれ、3-0の快勝となっただけに、試合の流れを変えた見事なセーブだった。

 3年生主体で初出場を果たした昨年度の選手権は、2回戦と3回戦で2年生唯一のメンバー入り。2回戦では優勝候補の一角に挙げられていた静岡学園高(静岡)をPK戦で下した。そのときPKストップで活躍した昨年の正GK片渕竣介を目標にしており、「強豪校に勝つ姿を目の前で見て、自分も同じ舞台に行って先輩たちを超えたいという思いでやっています。今日で少しは近づけたんじゃないかと思う」と笑った。

 10日の決勝が行われるエディオンピースウイング広島では、9月にサンフレッチェ広島とFC町田ゼルビアのJ1首位攻防戦を観戦した。「絶対ここでプレーしたいと思った」という舞台に勝ち進み、次に目指すのは瀬戸内高を下しての2年連続出場だ。「たぶん今日よりも、たくさんピンチがある。みんながゴールを決めるのを信じ続けて、止め続けます」。広島国際学院の『スーパー加藤翔正』は、決勝でもスーパーセーブを披露して全国切符を勝ち取るつもりだ。
 
(取材・文 石倉利英)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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