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「こんなんじゃ勝てない」と2日前に戦術変更を決断…果敢に攻めた東北学院、仙台育英を下して37年ぶりの全国へ!!:宮城

ゲキサカ / 2024年11月3日 23時21分

 それでも橋本監督は直前まで仙台育英のロングボールを警戒し、自陣でブロックを築いて戦うプランを持っていた。それを変えたのは2日前の紅白戦だった。橋本監督は「『こんなんじゃ勝てない、これだったら絶対、100%勝てない』と木村公則コーチから厳しいことを言われました。そして『やっぱり普段通りやろう』と言ったら、見違えるようになり、選手の目の色が変わりました」と振り返る。木村コーチは昨年度まで仙台育英でコーチを務めていたが、今年度から東北学院のコーチに就任。仙台育英のことを熟知し、勝負にこだわる姿勢を植え付けてきたコーチの進言は大きかった。

 キャプテンのDF阿部幹大(3年)は「最後の大きな舞台で相手の対策を考えるだけで足が止まるということが毎年続いていました。木村先生の言葉を聞いたら火が付いて、やってやるぞと思って正直負ける想像がつかないくらい勝ちに貪欲になりました」。攻守で前からアグレッシブに行って、いつも通りのパスサッカーをすることを決断したチームは一丸となり、37年ぶりに全国への扉を開くことに成功した。

 そして橋本監督にとって嬉しいのは、息子であるGK橋本脩礼(3年)と一緒に全国の舞台へ行けることだ。「息子共々全国大会に行けてすごく嬉しいですし、その時間を楽しみたいと思います」と自身も選手時代GKだった橋本監督は穏やかな表情で語った。脩礼も「父親が監督での全国大会は気持ちも変わってきます。僕の代で父の目標だった選手権で全国に行くことができて嬉しいです」と語る。

 来年の創部100周年に花を添える全国大会出場。チームの目標は全国ベスト8。キャプテンの阿部は「東北学院の名を全国に広めたいです。これまでやってきた球際の強さや、パスサッカーを洗練したものにして、現状に満足せずにレベルアップしたいです」と、全国大会での躍進に向けて強く意気込んだ。

(取材・文 小林健志)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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