「自信はありました」日体大柏MF加藤大雅主将はプレミア勢の強度に対抗。敗退した“仲間”の思いも背負って決勝へ:千葉
ゲキサカ / 2024年11月4日 0時59分
[11.3 選手権千葉県予選準決勝 市立船橋高 1-1(PK1-3)日体大柏高 柏の葉]
夏明けに結果が出ず、主将としてチームをどうまとめれば良いのか悩んだ時期がある。家族に相談したこともあったという。だが、苦しい時期を乗り越え、選手権予選は3試合連続の延長戦を制して、決勝進出。日体大柏高のMF加藤大雅主将(3年=柏レイソルA.A.TOR'82出身)は「今はとりあえず、ホッとしているという感じです」と素直に名門・市立船橋高からの白星を喜んでいた。
球際、切り替え、運動量を三原則とする市立船橋との攻防戦。プレミアリーグで日常を過ごす相手に対し、自分たちは千葉県1部リーグが主戦場だ。厳しい戦いになることも予想されたが、「球際の強さは(根引謙介)監督にもやっぱそこはストロングにしていけっていうのは言われてるので、プレミア勢相手だろうと、そこは自信はありました」という加藤中心に際の戦いで負けなかった。
加藤はこの日、年代別日本代表歴を持つ市立船橋MF峯野倖(3年)とボランチ対決。「峯野選手は結構ドリブルテクニックのある選手なんで、早めに潰しとかないと、彼の推進力で持ってかれちゃう部分あったんで、なるべく沼田と一緒に早めに潰そうねっていう話をしてました」。注目MFに自由にプレーさせないことを意識。苦戦を強いられたものの、コンビを組むMF沼田大都(2年)らと食らいつき、人数を掛けてドリブルを止めていた。
リーグ戦で苦戦が続いていた時期に、根引監督とともに強調してきたことが気持ちや泥臭さの部分だ。この日は伝統校と100分間、PK戦までタフに戦い抜いて勝利。「技術プラスやっぱり気持ちの部分とか泥臭さの部分、そういうとこもしっかりこの選手権に向けて入れたのかなとは思うので良かったと思います」。PK戦で加藤は1番手を担当し、成功。主将はPK戦までチームを引っ張り、勝利へ導いた。
市立船橋のU-18日本代表CB岡部タリクカナイ颯斗主将(3年=柏レイソルU-15出身)は中学時代によく練習試合で対戦。自身がCB、岡部がFWとしてマッチアップしていたという。「(決勝の相手を)絶対倒して全国行けよ」とエールを受けた加藤は、「挨拶の時とかもハイタッチとか話もしましたけど、そういう“仲間”の思いも含めて、やっぱ決勝戦っていく必要があるかなって思います」。敗退した“仲間”ちの思いも背負って決勝を戦い、勝って優勝を喜ぶ。
(取材・文 吉田太郎)
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