[MOM4901]米子北DF久徳庵道(3年)_「チームに貢献できていなかった」思いをぶつけ、決勝の舞台で大仕事!!
ゲキサカ / 2024年11月4日 20時32分
[11.4 高校選手権鳥取県予選決勝 米子北高 2-0 鳥取城北高 Axisバードスタジアム]
前半4分(40分ハーフ)に先制する好スタートを切った米子北高だが、なかなか追加点を奪えなかった。鳥取城北高との予選決勝は3年連続で、昨年も前半に先制したが、追加点を奪えないうちに後半23分にPKで失点して同点に。34分に2点目を奪って2-1で勝利したものの、今年も同様の展開になる可能性は十分にあった。
そんな流れを変えたのが、後半27分から途中出場して右サイドハーフに入っていたDF久徳庵道(3年)だった。33分、右からエリア内のFW鈴木颯人(3年)にパスを送ると、内側を走ってエリア内に侵入。鈴木のリターンから狭いエリアで相手DFをかわし、右足でニアサイドを破って2点目を蹴り込んだ。
1-0で進む試合をピッチ外で見ながら「自分が出たら絶対にやってやろうと思っていた」という。パスを送った鈴木はチームの得点源で、「鈴木が前を向いたら、絶対に(パスを)出してくれないと思ったんですけど」と笑いつつ、「出してくれて、1人抜いたときは決められると思った」と語るフィニッシュで貴重な追加点を奪った。
中村真吾監督が「サイド、ボランチ、FWでプレーできる。うまいし、センスもある」と評する力の持ち主。この日は後半33分から途中出場したMF奥村悠生(2年)とともに、サイドでのドリブル突破などで攻撃にアクセントを加え、指揮官も「いい働きをしてくれた」と称えた。
全国3位となったインターハイ(全国高校総体)では登録メンバーに入れず、「めちゃくちゃ悔しかった」と振り返る。残留争いが続く高円宮杯プレミアリーグWESTでも結果を出せず、「全然チームに貢献できていなかった」という思いを選手権予選にぶつけ、「決勝の舞台で決めることができてよかった」と胸を張った。
今後はプレミアリーグ残留への貢献とともに、「日本一しか見ていない」という冬の大舞台での活躍を期す。登録メンバーに入ってピッチに立ち、全国でも勝利へのゴールを決めてみせる。
(取材・文 石倉利英)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
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