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[MOM4902]奈良育英MF森嶋大琥(2年)_2G2Aの2年生エース、勝利への欲求とまらず…得点直後にみせた“ある行動”

ゲキサカ / 2024年11月5日 11時46分

奈良育英高MF森嶋大琥(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権奈良県予選準決勝 一条高 1-4奈良育英高 橿原公苑陸上競技場]

 準決勝で、1点ビハインドから4得点を挙げて逆転勝利を収めた奈良育英高。2ゴール2アシストで4得点すべてにMF森嶋大琥(2年/法隆寺フットボールクラブU-15)。梶村卓監督は「自分で得点すると断言して、今日も試合に出て行って、しっかり決めて、アシストもした」森嶋について、迷うことなく「今日のMVP」だと評した。

 梶村監督が「チームを勢いづかせるエース」だと評価しているFW藤川陽太(3年)もまた、前半中に互いにアシストし合った間柄となった森嶋について「まだ2年生だけど、しっかり仕事をしてくれるので信頼している」と話している。その信頼に応えるには十分な結果をこの日も示した。

 藤川や10番を背負うMF有友瑠(3年)などと同様に、森嶋も「自分がチームを勝たせたい」と明言している。その言葉がどれほど本気のものなのかを感じさせたのは、後半1分にPKを決めたあとだった。

 すでにリードしている状況であるにも関わらず、枠内に収めたボールを自ら拾い上げ、軽く走りながら自陣に戻ってきた。仲間と共に派手に喜び合うこともなく、1人で走りながらベンチに向かって軽くガッツポーズをして微笑んだだけだったその姿は、自分たちが持つボールと主導権は決して渡さないという強い意志と、さらに得点を重ねたい貪欲さを浮き立たせた。

 その貪欲さは、自身のプレーを振り返った言葉からも伺える。すべての得点に絡んでいてもなお、「まだまだ甘い。仕掛けに関しても、消極的なプレーが目立っていた」と省みた森嶋。決勝でも武器である裏への抜け出しやスプリントを生かし、「自分の得点でチームを勝たせたい」。

(取材・文 前田カオリ)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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