「完璧」を求める1年生ゲームメーカー。横浜創英のMF鈴木快は桐光撃破、初の決勝進出に大きく貢献も目標は「もっと高いところ」
ゲキサカ / 2024年11月5日 16時31分
[11.3 選手権神奈川県予選準決勝 桐光学園高 0-2 横浜創英高 ニッパツ]
「完璧」を求める1年生が、名門・桐光学園高相手に印象的なプレー。選手権予選での桐光学園戦初勝利と、初の決勝進出に貢献した。
横浜創英高のMF鈴木快(1年=東急SレイエスFC出身)は司令塔の役を担うボランチ。GKの近くまで下りてボールを受けて攻撃を組み立てると、縦パスを差し込み、またドリブルで大きく前進した。
守備面では味方に助けられた部分もあるが、ゲームが良く見えており、セカンドボールの落ちどころを把握して回収。宮澤崇史監督はその鈴木について、「ほんとに僕らが教えられない絵を描ける選手というか、色々な絵を描けるんですね」と説明する。
鈴木は今年、1年生チームの一員として関東ルーキーリーグやニューバランスチャンピオンU-16で活躍。9月の県1部リーグ・桐光学園高B戦(1-0で勝利)からAチームで先発起用されている。宮澤監督は、「9月からトップチームでしっかり出るようになったので、その辺からうちのチームがだんだん、だんだん精度が高く、上がってきたところはあります」。課題のフィジカル面にも取り組んできたMFは強度や運動量が向上。この日は際の攻防でも負けずに相手を背負ってキープするなど、強度や運動量の部分でも健闘していた。
鈴木はこの日の桐光学園戦について、「(セカンドボールを回収して繋ぐことなど)できたところもあった」という一方、「自分の中では、やっぱこの舞台と桐光の強度の高さで、最高の自分っていうのはあんま出せていなかった」と首を振る。過去2年、先輩たちが敗れていた相手だが、準々決勝の桐光学園の映像を見て「全然勝てない相手ではない」と分析。そのイメージ通りに勝利したものの、もっとチームに貢献しなければならなかったと反省していた。
1年生離れしたプレーも、「自分としてはもっと高いところに目標を置いていて、『完璧』を目指してやってるんで。自分の中でそんな満足ってわけではないです」。よりボールをキープする力や、味方がプレスにハマっているような状況から打開する力を決勝では見せる意気込みだ。
「ほんとに自分が試合決めるぐらいの感じで行って、絶対勝ちたいですね」。高校3年間での目標は世代別日本代表や全国大会に出場すること。決勝で勝って、1年生MFは目標の一つを達成する。
(取材・文 吉田太郎)
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