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八千代は「3年間やってきた」パスワークとMF佐々木太朗、1年生左SB木村青峰ら個の力でも健闘。流経大柏と渡り合うも千葉準決勝で敗退に

ゲキサカ / 2024年11月6日 13時12分

八千代高はプレミアリーグ勢の流通経済大柏高に食い下がったが、千葉準決勝で敗退

[11.3 選手権千葉県予選準決勝 八千代高 1-3流通経済大柏高 柏の葉]

 インターハイ優勝や選手権3位の歴史を持つ八千代高が、2018年度大会以来の千葉4強入り。準決勝でもプレミアリーグ勢の流通経済大柏高と渡り合った。

 試合開始直後に失点。だが、八千代は前半15分、MF佐々木太朗(3年)と左SB木村青峰(1年)のコンビで左サイドを攻略する。そして、木村のラストパスを10番MF平川璃迅(3年)が1タッチでゴールへ流し込み、同点に追いついた。

 流経大柏の湘南内定右SB松本果成(3年)が中盤で先発してきたことにより、その背後を狙うプランの変更を強いられた。だが、上芝俊介監督が「左サイドの佐々木がよく仕掛けてくれたので形が作れたかなと」と振り返ったように、前半は佐々木が馬力のあるドリブルで相手を押し下げることに成功していた。

 また、指揮官が「夏前ぐらいから急激に成長してくれたので、今は外せないです」と評した1年生の184cm左SB木村が、質の高い動きで存在感。松本とのマッチアップで苦戦していたものの、身体を張って食らいついていた。

 八千代は昨年の関東高校大会予選で7年ぶりに優勝。関東高校大会でも各都県1位のAブロックで準優勝している。今年はいずれも同大会で優秀選手に選出された注目CB小西陽希(3年)や司令塔のMF押見公介(3年)、10番MF平川らを擁し、流経大柏戦でも距離感の良いパスワークと佐々木やFW須堯恒太(3年)の鋭い仕掛けなどで健闘していた。

 だが、上芝監督は「ボール動かしてゴールに向かうっていうのはもう3年間やってきたことなので、そこは自信持ってやろうって試合まで伝えたので。そこはできたんですけど、いかんせん最後のところがやはり課題として残ったかなと思います」と指摘する。同点後は相手の守りを崩し切るまで至らず、前半終了間際にセットプレーから失点。勝ち越されると、後半は相手のハイプレスに苦しむ時間が増え、試合終盤に訪れたチャンスを活かすこともできなかった。

 指揮官は「県リーグでなかなか前期勝てなかったので、物凄く我慢しつつ、夏以降グッと成長したので、この選手権大会で花を開かせたかったんですけれども、 相手の方が1枚も2枚も上手でした。(今後は)県リーグもまだ残っているので、ほんとにリセットして残り3つしっかりやり切ろうと。今日はほんとによく頑張ったと思いますけども、やっぱり簡単じゃないなっていうところを伝えていきたい」と語った。CB池田稜(2年)や木村、MF石橋拓己(2年)、FW小金谷優広(2年)ら1、2年生がこの日の経験を活かし、来年、千葉制覇に再挑戦する。
前半、左サイドで存在感を放ったMF佐々木太朗1年生の大型左SB木村青峰は同点ゴールをアシストした前半15分、八千代MF平川璃迅が左足シュートをゴールへ流し込むCB小西陽希が最終ラインから攻撃を組み立てる
(取材・文 吉田太郎)

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