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頭脳的「サインプレー崩れ」で県決勝導いた富山東MF松本翼主将、“文武一貫”で決戦前日も7時間受験勉強「どっちも好きやから」

ゲキサカ / 2024年11月6日 16時36分

 試合会場の高岡市は松本の地元で、この日の試合は午後1時30分キックオフ。「自分は家がすぐそこでチャリで5分くらいで来られるんで、8時に起きても大丈夫。12時に寝られれば8時間も睡眠時間が取れる。さすがに今日の朝は緊張もあって勉強できなかったですけど……(笑)」。軽快な口調の裏でも綿密なタイムマネジメントへの意識をのぞかせた松本は「でも今日帰ってからはできそうですね。気分が乗っとるんで(笑)」とも明るく話し、報道陣を笑わせていた。

 今季の富山東では8人の3年生がチームに残り、冬の選手権まで高校サッカー生活を継続。当初は松本だけが夏のインターハイ後も部活動を続ける予定で、「一人はやっぱり寂しいなとか思っていた」というが、学業優秀のMF荒俣楓太(3年=滑川中)が続ける決断をしたことで、学業とサッカーの両立を目指す機運が一気に高まってきたのだという。
周囲と連係し、攻守に奮闘する
 そうした「文武一貫」(上田監督)が実っての県決勝。「共通テストまであと2か月ということで共通テスト対策もしながらサッカーをしているけど、でもどっちも好きやから誰よりも充実した生活を送れているかなという実感があるし、その努力がこうして実を結んでいると思う」。全国大会まで進めばさらに大学受験までの時間は忙しくなるが、松本には両立を通じて示したいものがあるのだという。

「もちろん決勝も勝って、真の両立をしたいと思っています。高校生活ではサッカーと勉強、どっちもできるんだぞということを他の中学生たちにも見せられれば、彼らもどっちかに偏らずに済むと思うし、勉強するのは絶対いいことやと思うから、どっちもできるんだよということを自分たちが証明できたらいいですね」

 富山東からは昨季の主将も、松本の志望する国立大に進学しており、「いつもLINEをしてくれて、もっと行きたいなと思えた。いいところに行って大学でサッカー頑張ろうと思って、そのおかげで勉強もサッカーも頑張れた」と刺激を受けているという松本。47年ぶりの全国出場がかかる9日の決勝では先輩からもらった恩も胸に、県内のサッカー少年少女に“文武一貫”の姿勢を示すつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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