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王者に隙なし、大津が8発大勝で熊本決勝へ進出

ゲキサカ / 2024年11月9日 21時11分

途中出場のFW岩中翔大が2得点をマークするなど、大津高が攻めて休めず8得点で快勝

[11.9 選手権熊本県予選準決勝 大津高 8-0 ルーテル学院高 水前寺]

 第103回全国高校サッカー選手権・熊本県予選の準決勝が9日に水前寺競技場で行われ、第1試合は、4年連続21回目の優勝を狙う大津高が8-0でルーテル学院高を下した。

 試合開始10分で大津が流れをつかんだ試合だった。立ち上がりこそ、積極策で前に出たルーテル学院のロングスローでゴール前に押し込まれる場面があったが、ボールポゼッションからサイドチェンジを繰り返し、右の舛井悠悟(3年)、左の小松皐(3年)が突破を仕掛けて相手を脅かした。

 前半10分、舛井の突破からプレミアリーグWESTの得点ランク首位を走るFW山下景司(3年)がゴールを陥れたが、オフサイドの判定でノーゴール。それでも、欲しかった先制点は、間もなく手に入った。

 前半12分、立ち上がりとは一転して、低い位置からパスをつないでビルドアップをしてきたルーテル学院に対し、大津は山下景と兼松将(3年)のツートップでプレス。相手がGKから最終ラインにつないだところで、山下景がボールを奪い、GKとの1対1を決めて先制点をマークした。

 余裕が生まれた大津は勢いに乗り、21分に舛井のクロスから右DF野口悠真(3年)が追加点。その後も左CKからDF五嶋夏生(3年)のヘディングシュートがクロスバーをたたくなど攻勢を続けた。ルーテル学院は、34分に主将のDF佐伯拓夢(3年)が最終ラインからボールを運んでミドルシュートを狙ったが、ゴールの枠を外れた。

 後半も、大津が中盤でボールを奪って攻撃する展開が続いた。J1昇格の清水に加入が内定しているMF嶋本悠大(3年)をボランチから左MFに移すと、中央寄りで起点を作り、サイド攻撃の加速を生み出した。

 嶋本は「真ん中で溜めを作る、ゲームをコントロールしてサイドにボールを送る、チャンスメークをするのが仕事。ボールを奪われずに上手くできたと思う。プレミアリーグでは自分にマークが付いてくる。その中で何ができるかが大事と考えていて、その部分では、今日はたくさんボールに触れて良かった」と手ごたえを話した。

 後半14分には右サイドを破った舛井がPKを獲得し、山下景が決めて3-0。5分後、今度は山下景が自身で抜け出し、前に出たGKをかわしてゴールへ流し込み、ハットトリックを達成した。

 ルーテル学院は、後半22分にMF興梠空(3年)が右へ展開し、FW丸山陽生(3年)のクロスにDF佐伯が飛び込んで反撃。しかし、大津は、選手交代で運動量を上げ、攻め手を休めなかった。疲労から足が止まった相手を、フレッシュな攻撃陣で凌駕。後半25分に左を崩して途中出場のFW岩中翔大(3年)がヘディングシュートを決めて5点目。後半38分に右からのクロスに途中出場のFW山下虎太郎(2年)が飛び込んで6点目。アディショナルタイムにも松本昌大(3年)、岩中がゴールを奪い、8-0と得点の山を築いた。

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