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[MOM4916]山梨学院FW小河原瑛太(3年)_「点取ったら逞人のところに行くから」骨折した主将のために“有言実行”全国決定弾

ゲキサカ / 2024年11月9日 21時46分

主将の山田逞人(3年/左)とFW小河原瑛太(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 選手権山梨県予選決勝 山梨学院高 2-1 東海大甲府高 JITス]

 全国切符を掴むという約束を守った。山梨学院高FW小河原瑛太(3年)は1-1で迎えた後半28分に決勝ゴール。直後には松葉づえをつきながらピッチ外で喜んでいたキャプテン山田逞人(3年)のもとへ。「キャプテンの逞人を全国に連れていくことを目標にしてやってきた。試合前に点取ったら逞人のところに行くからと話をしていた」。まさに有言実行のゴールとなった。

 試合は山梨学院が前半15分に先制するが、後半3分に追いつかれた。今大会でチーム最多4得点を挙げていた小河原はベンチスタート。拮抗した展開に、小河原は意欲を燃やす。「この状況になったら、自分が出て点を取ってチームを勝たせたい」。同21分にFW柏木勇飛(3年)とともにピッチに入ると、2トップで最前線に張った。

 投入から7分後の後半28分、「今日はいつもより飛べる気がしていた」という小河原が天高く舞った。右サイドにこぼれたボールをDF鈴木琉斗(3年)がダイレクトでアーリークロス。「ヘディングが得意なので、クロスは常に待っている。急に来ても反応できる」。ドンピシャでゴールに叩き込み、2-1と勝ち越しに成功した。

「有言実行できたのでよかった」(小河原)。得点直後、小河原はピッチ外に立っていたキャプテン山田逞と抱擁。3回戦直前に第5中足骨を骨折した山田逞は「あいつはやる男だと思っていた」と感謝を語った。

 今大会チーム最多5得点のうち、3得点がヘディングからのゴール。身長173cmの小河原は、その極意をジャンプ力とタイミングだと明かす。「ジャンプ力には自信がある。相手がでかくても先に飛べば勝てる。先に飛んで上から叩くことを意識している」。練習でもヘディングは時間をかけており、首を振りすぎず当てるようにして、枠に入れることを意識しているという。

 年末の選手権では「優勝が目標」と力を込める。「個で行けるタイプではないので、自分が体を張って周りが点を取れるプレーをしたい」。岡崎慎司氏や上田綺世(フェイエノールト)を参考にするFWは、全国の舞台でもチームのために戦うつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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