インハイ予選準々決勝敗退、リーグ戦で不調も…草津東はMF上原周主将を中心に「聞く耳を持つこと」で変化
ゲキサカ / 2024年11月9日 22時8分
[11.9 選手権滋賀県予選決勝 近江高 0-3 草津東高 皇子山]
「聞く耳を持つ」ことでチームを変えた。草津東高は、前回大会全国2位の近江高を破って3年ぶりの選手権出場。プリンスリーグ関西1部に所属する相手に対し、3-0と快勝を収めた。インターハイ予選や県1部リーグでの反省から自分たちで変えてきたことが、結果に結びついている。
草津東はインターハイ予選準々決勝で、県2部リーグの八幡商高に0-1で敗戦。9月の県1部リーグでも結果が出なかった。MF上原周主将(3年=MIOびわこ滋賀U-15出身)は、「(みんな)俺が、俺がってなってしまってた部分があって、『このままじゃヤバい』って思って」ミーティングの回数を増やすなど色々なことに取り組んだという。
中でも上原が強調したことが「人を知ること」「聞く耳を持つこと」だ。「(9月からの)この2か月間で『もっと中身を知ろう』っていう自分の中になりまして。インターハイの時に負けてしまった原因で、我が強すぎて、1人1人が自分を出しすぎてしまうっていう面があった」と振り返る。
そして、「僕もチーム1人1人の性格とかそういう面について知ってたつもりなんですけど、もっと知ろうと」より知ることを意識。加えて、「(我が強い選手たちが、)自分が思ってることを言うのはいいけど、『もっと聞く耳を持とう』っていう面で、もっと1人1人が要求し合うっていう面で、聞く耳持ちながら自分の言いたいことは言っていいから、そういう面を大切にしていこうっていう話をしていました」。それによって変わったことがある。
これまではチーム内の会話が一方的になっていたが、「俺はこうしてほしい」「だけど、俺はこうやねん」「俺はこういう方がいいと思う」というように、「掛け合いのある会話ができるようになった」(上原)。この日も各選手が仲間の意見に聞く耳を持ちながらプレー。我慢の時間帯もあったが、声を掛け合いながら戦い抜いた。
より上を目指す主将は、ハーフタイムではなく、チームが試合中に改善する力を身に付けさせようとしている。「強いチームっていうのは試合中に色々なことを改善できることがあると思うんで、そういう面を中で引き出せるように、僕が中心となってやれるように気を付けています」。上原はこの日、「僕らの2人の活躍がチームの鍵になる」と共有しているというMF河崎暖希(3年)とのダブルボランチで近江高の攻撃を封鎖。ゲームメーカーでもある主将は、よりチームを成長させて選手権を迎える意気込みだ。
過去2年、同じピッチで開催された選手権予選決勝で近江に敗戦。借りを返せたことを喜んだ一方、近江戦はあくまで全国制覇への道のりの「途中にある試練」という位置づけだ。この日一人ひとりが発揮した相手よりも走ること、気持ちで負けないことにもよりこだわって、チームを成長させて選手権で昨年の近江以上に輝く。
草津東を牽引したMF上原周主将
(取材・文 吉田太郎)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[選手権予選]草津東を牽引する10番MF上原主将「どこのチームよりも長い冬を」:滋賀(4枚)
ゲキサカ / 2024年11月12日 12時46分
-
前半にPKストップも敗戦。前回の選手権準Vを知る近江GK山崎晃輝主将「自分たちの甘さ」:滋賀
ゲキサカ / 2024年11月10日 8時48分
-
味方のファインゴールにも「浮かれるな!」「集中しろ!」の声。草津東GK岡留佑樹は1年前の敗戦を糧に無失点V:滋賀
ゲキサカ / 2024年11月9日 23時9分
-
公立の名門・草津東が3-0で滋賀タイトル奪還。目標は前回大会の近江を超えて「てっぺん取ること」
ゲキサカ / 2024年11月9日 19時30分
-
「勝ちは義務ではなく、欲望」。失点も笑顔で切り替え、「勝ちたい」を表現した帝京が東海大高輪台に4発逆転勝ち:東京A
ゲキサカ / 2024年10月28日 13時40分
ランキング
-
12連敗で崖っぷち…米国指揮官嘆き「非常に厳しい試合」 2戦17失点と投手陣が崩壊
Full-Count / 2024年11月22日 16時5分
-
2巨人50億円補強を前に既存戦力に“大盤振る舞い”のウラ…丸佳浩、山﨑伊織にオコエ瑠偉まで笑顔の契約更改
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月22日 11時32分
-
3大谷翔平 文句なし満票!史上初DH専任、2人目両リーグMVP!守備貢献度なしも打と走でWAR断トツ
スポニチアネックス / 2024年11月22日 8時53分
-
4今も薄れぬ日本愛「大好きなんで」 台湾の元ロッテ左腕は取材でも日本語対応…忘れない理由
THE ANSWER / 2024年11月22日 16時33分
-
5「好きなスポーツ選手」大谷翔平が過去最多41・5%で1位 サッカー、バレーから2人ずつがトップ10入り
スポーツ報知 / 2024年11月22日 15時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください