[選手権]強力2トップに導かれ…高知が4試合29発で県予選突破!10番FW門田翔平「国立でサッカーができるように」
ゲキサカ / 2024年11月10日 9時18分
[11.9 選手権高知県予選決勝 高知7-0明徳義塾 春野総合運動公園陸上競技場]
エースの一撃だった。前半26分にスルーパスを通してFW松田翔空(2年)にアシストしていたFW門田翔平(3年)だが、やはり得点を狙っていた。
すると4-0で迎えた後半5分、エリア内右でボールを受けた門田は、縦に進んで右足を一閃。ニアサイドを豪快に抜くシュートを豪快に決めると、背番号10は高く飛び上がって喜びを爆発させた。
「ずっとゴールを狙っていたので、ここは振り抜くしかないなと思って迷わず振り抜きました。遠征で県外のチームと対戦したときにもしっかりと結果を残すことができていたので、自信になっていました」
相手の明徳義塾高への意識は、選手全員が十分に意識していた。高知高は昨年度の高校選手権予選では、準々決勝でPK戦の末に敗戦。今季も県リーグ1部で破竹の連勝を続けていたが、9月に唯一の黒星をつけられていた。
それもあってチーム内には緊張感が漂っていたという。しかし試合は立ち上がりから高知が圧倒して、前半で3得点、後半で4得点を奪って快勝した。「明徳だけにはという思いはずっとあった」と話した門田も、「早い時間で得点を取ることは意識していた。一番大事だったFWの2人で点を取って勝たせられたことがよかった」と充実の表情をみせた。
“FWの2人”の実力を全国の舞台でみせつける。大坪裕典監督も今年のチームの特長として一番にFWの2人を挙げたように、門田と松田の2トップが攻撃の中心。県リーグでも門田が17得点、松田が16得点とランキングの1位と2位を争っている。今大会でも2人に引っ張られるように、攻撃力が爆発。4戦29得点と圧倒した勝ち上がりに繋げた。
特に門田は、1年生だった2年前の高校選手権ではベンチ入りしたものの出場は叶わなかったが、昨年のインターハイでは2回戦の羽黒高戦でハットトリックを記録。同校の最高成績となるベスト8に導いた“全国での実績”を持っている。
1年生のころからプリンスリーグで起用してくれた大坪監督への恩返しという意味でも、1986年度の同校最高成績であるベスト8越えをノルマに課す。「大坪先生にはまだ恩返しができていない。国立でサッカーができるように、一戦一戦大事にして頑張りたいです」。大会のダークホースになる可能性は十分に秘めている。
(取材・文 児玉幸洋)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
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