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センス光る東海大甲府2年生ドリブラー勝見周也、同点弾も悔し涙「来年はもう一個上の舞台で活躍できるように」

ゲキサカ / 2024年11月10日 12時37分

同点ゴールを決めたFW勝見周也

[11.9 選手権山梨県予選決勝 山梨学院高 2-1 東海大甲府高 JITス]

 決勝の舞台でも力を示したが、全国出場は果たせなかった。東海大甲府高FW勝見周也(2年)は後半3分に同点ゴールを決めるも、22分に途中交代。その後、チームは山梨学院高に勝ち越しを許した。「決定的なチャンスを作れずに終わった。悔しい結果に終わってしまった」と試合後には涙を見せた。

 2年生ながら、チームの攻撃をけん引した。FW水越成皇(3年)とのコンビネーションで得点を生み出す連係力を発揮。「成皇が収めてくれて、そのセカンドボールや空けてくれたスペースを自分がうまく使ってチャンスメークする」(勝見)。準決勝では勝見が水越のゴールを演出。そして決勝でも2人の好連係が光った。

 前半18分に先制を許すと、0-1で折り返した後半3分に勝見が魅せる。後方からのロングボールを水越が胸トラップ。この時点で勝見には先のビジョンが見えていた。「成皇を信じて裏抜けをした。成皇だったら出てくるなというところにしっかり走り込んで、うまくボールが来た」。水越のスルーパスに反応し、PA右に入った勝見は右足を一閃。ゴール左隅に突き刺し、1-1の同点に追いついた。

 だが、その後もチャンスを作りながら2点目は決まらない。勝見が途中交代でピッチを下がった後、逆に山梨学院に2点目を決められて終戦した。

 小中時代をドリブルに重きを置くサッカークラブ・FCトラベッソで過ごした。相手のタイミングをずらすように抜き去るドリブルについて、「(トラベッソで)ずっとこういうドリブルをやってきて、それが生きた」と胸を張る。それでも決勝では回数が少なかった。「自分の武器であるドリブルをもっとやりたかった」と悔しさをにじませた。

 今大会は2得点で終了し、「もう2点くらいは取りたかった」と意欲は消えない。「この悔しさをバネにして、絶対この舞台に戻って、来年はもう一個上の舞台で活躍できるようにがんばっていきたい」。今年の経験を活かし、来年はチームの中心として東海大甲府を40年ぶりの全国に導くつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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