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明秀日立が2年連続冬の全国へ!! 選手権前には3カテゴリー一斉昇格へ挑戦「全員が成長した証を結果として示したい」

ゲキサカ / 2024年11月11日 11時40分

 竹花は茨城県リーグ1部で得点ランキング首位タイのエース。萬場監督は「右足でかなり強く振れるから、シュートモーションに入ると(相手が)滑ってくる」と分析し、竹花に左足のクオリティを高めるように求めてきたという。まさにその形での一発が決勝で生まれたことに「僕たちからするとすごく嬉しいゴールだった」と笑顔を見せた。

 2点差を追う鹿島学園は猛反撃でゴールに迫り続けた。しかし明秀日立を昨夏の日本一に導いた守護神・重松がビッグセーブを連発。クロスに対しても冷静な判断で飛び出してキャッチするなど、最後までゴールに鍵をかけ続けた。そして迎えたタイムアップの笛。明秀日立が夏の雪辱を果たす2-0の勝利で、2年連続の選手権出場を決めた。

 茨城王者に返り咲いた明秀日立だが、選手権開幕を前に各カテゴリーがリーグ戦の昇格を目指して負けられない戦いを行う。トップチームは残り3試合の県1部で暫定首位、Bチームも残り3試合の県2部で首位、Cチームは昇格圏の3位をかけた順位決定戦を戦っているという状況。トップチームが県1部優勝の先に控える参入戦でプリンスリーグ関東2部入りを果たすと、BチームとCチームも昇格圏で今季を終えればそれぞれ1つ上のリーグへ昇格することができる。

「トップだけ強くて勝てばいいという感覚ではない」という萬場監督は各カテゴリーの練習を見て、可能な限り試合にも帯同してきた。「私は部員全員の監督だと思っている」という指揮官は「みんなで成長を遂げていくことが大事」と強調し、3カテゴリーの一斉昇格へ「部員全員が成長した証を結果として示したい」と意気込む。そのためにも重要になってくるのは、やはりトップチームの県1部制覇と参入戦を制すること。指揮官は「成長を遂げた一番良いものを皆さんに披露できるように頑張りたい」と力を込めた。

 そういった部全体での成長は、短期決戦の選手権にも繋がるところ。萬場監督は「目標は成人の日(決勝)までサッカーをやりたい。この選手がいなきゃダメだとならないように色々な選手の活躍を期待しながら、コンディションとか色々あると思うので素直に受け入れて、自分たちで墓穴だけは掘りたくないと思っているので力をちゃんと出せるような準備をしたい」と展望した。

(取材・文 加藤直岐)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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