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東福岡、復権。雨中で魂と質を表現し、3年ぶりの選手権へ

ゲキサカ / 2024年11月11日 11時55分

 20分には山禄の縦パスで神渡が抜け出しかけ、24分にも中央から伊波が力強いドリブルで運ぶと、神渡が左足でフィニッシュした。東海大福岡も前半終了間際に長谷川が左足ミドルにトライ。また、セットプレーからもゴールを目指したが、高さで上回る東福岡は福川や大坪、山禄が裏のケアを怠らず、柴田が安定した守備を見せる。一方の東海大福岡も守りの要である鈴木と長谷川を中心に安定。後半は斉藤が相手の縦突破を止め切るなど対人守備の強さを見せていた。
東福岡CB山禄涼平はゴール前で身体を張った守りを連発
 また、後半7分には左クロスのこぼれを原口が右足で狙い、11分には中盤でインターセプトした永田のパスから倉田が1人かわしてフィニッシュ。だが、東福岡や山禄や西田がブロックして得点を許さず、逆にカウンターから児玉と神渡の2人で攻め切るなど譲らない。後半14分、東福岡は児玉とMF稗田幹男(3年)を交代。直後の15分、東福岡がリードを奪う。
東海大福岡のMF永田覚都主将はセカンドボール回収や奪い返しなどで奮闘
 左中間で塩崎のフリックしたボールを受けた伊波がキックフェイントでDFのタックルをかわす。そのまま右足シュートをゴール左隅へねじ込んだ。待望の先制点に歓喜の東福岡イレブン。対する東海大福岡は20分、原口に代えてMF松崎華都(3年)を投入し、梅本を中央へ移して反撃に出る。永田や浅香が攻撃を組み立て、松崎が推進力のある動きでFKを獲得。だが、東福岡も25分、カウンターから伊波がドリブルで前進し、ラストパスを受けた稗田が決定的な左足シュートを放つ。守備意識高く戦いながら次の1点を目指していた。
後半15分、東福岡FW伊波樹生が先制ゴール歓喜の東福岡イレブン
 東海大福岡は30分、濱口の左FKに鈴木が競り勝ち、その後の混戦から鈴木が左足シュート。だが、東福岡は守備範囲が持ち味という山禄が再びブロックする。また、191cmの大型GK後藤が高さを発揮するなど1-0を維持。プレミアリーグ残留を目指す上で平岡監督から「手堅いチーム」になることを求められてきた東福岡は崩れない。
東海大福岡はCB鈴木陽太のシュートなどでゴールを脅かしたが、東福岡DF陣がシュートブロックして得点を許さない
 東海大福岡は32分に準決勝で決勝点のFW田中蒼大(2年)とDF福田大翔(2年)を送り出した。東福岡も直後にMF西田煌(2年)とFW齊藤琉稀空(2年)、FW山口倫生(2年)を同時投入。東海大福岡はゴール前へ長いボールを蹴り込むが、司令塔の大谷含めて空中戦、球際で戦う東福岡はリードを守ったまま、アディショナルタイムを迎える。そして、40+3分、大谷が自陣から前線へ大きく蹴り出すと、山口がPAで強引にDFと入れ替わり、右足シュート。これが右ポストを叩いてゴールラインを越えた。
後半40+3分、東福岡は交代出場の2年生FW山口倫生が右足で決め、2-0勝利を決定づける一撃に喜びを爆発させた
 雨中で勝利への執念と質も表現した東福岡が2-0で勝利。スタンドの一般生徒たちから「おめでとうございます!!」と声を掛けられ、「ありがとう!!」返していた平岡監督は、「ただただ嬉しいだけです。魂入っていましたね。ゼロで抑えたところも魂を持ってやっていましたね」と微笑んだ。

 そして、「あと5(6)試合、勝ちたいですね」とコメント。伊波は「(3年ぶりの県制覇だが、)ここでは終われないです。やっぱ全国制覇しないと終われないんで、絶対優勝します」と宣言した。名門はまだ、選手権に戻ってきただけ。全国大会で勝ち上がり、大目標を達成する。
 
(取材・文 吉田太郎)

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