再徹底された「怯まず、驕らず、溌剌と」…序盤退場で数的不利に陥った滝川二、AIE国際をPK戦で退けて3年ぶりの全国へ!!:兵庫
ゲキサカ / 2024年11月11日 15時12分
後半もAIE国際の攻撃を耐える滝川二がカウンターからチャンスを伺う展開が続く。タイミングよく攻撃に出たDF酒井悠利(3年)の左クロスも効果的だったが、果敢にハイボールへのチャレンジを続けたGK釜田統生(3年)の牙城を崩せない。後半半ばからはJ2藤枝内定のMF河本大雅(3年)やMF知名禅太(2年)を入れてAIE国際が攻撃のギアを入れたが、両チームともに1点が奪えないまま80分間を終えた。
延長戦でも拮抗した展開は続いたが、延長後半10+2分にはAIE国際がチャンスを演出。右クロスのこぼれ球を繋いで、最後はMF杉浦煌仁(3年)が技ありなループシュートを放ったが、GK竹本航(3年)のファインセーブに阻まれ、0-0でPK戦を迎えることになった。このビッグセーブで勢いに乗った竹本は4人目のキックをストップ。対する滝川二は5人のキッカーが全員成功し、勝利を手にした。
滝川二は亀谷誠前監督が磨いてきたポゼッションサッカーを残しながら、プレー強度を高めてきた。2月の新人戦では8年ぶりに県の頂点に立つなど力はある。ただ、「関西の子が少なく、関東の子が多いので斜に構えるというか、少しシャイな子が多い。いくぞ!やるぞ!というのがない」(小森監督)ため、自分たちで気持ちを作って集中力を持続できなかった。夏休みの遠征で県外の強豪や大学生と良い試合ができても、わずかに生まれる空白の時間を突かれて敗れることがあったという。
空白の時間をなくすため、チームの礎を築いた黒田和生元監督時代から、大事にしてきた「怯まず、驕らず、溌剌と」というワードを選手に再徹底。空白の時間が生まれる原因は怯みなのか、驕りなのか追及し、隙のないチームへと成長と遂げていった。延長戦を含めた89分間を10人で戦いながら、得点こそ奪えなかったがチャンスを作れたのはこの1年間積み上げてきた財産が生きた格好と言える。
3年ぶりの選手権出場に欲も出そうだが、小森監督は「全国で1勝はしたい。一戦一戦が大事。上を見たら怯み、驕りが出て駄目」と控えめに話す。「怯まず、驕らず、溌剌と」滝川二らしく戦えば、この日同様に苦しい試合展開も乗り越えられるだろう。
(取材・文 森田将義)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
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