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[MOM4929]実践学園DF美濃島想太(3年)_3年前の全国決勝はメンバー外でスタンド観戦。その日と同じ西が丘のピッチで成長を証明する決勝弾!

ゲキサカ / 2024年11月12日 8時14分



 拮抗した試合はスコアレスのままで終盤に突入。ヒリヒリした展開の中で、その時はやってきた。後半29分。実践学園が右サイドで得たCK。「相手の駒澤もセットプレーが強みということでしたけど、自分たちも昨日はいつもより長くセットプレーも練習して、新しいやり方も考えていました」(美濃島)。勝負どころのセットプレー。選手たちの狙いは統一される。

 DF峰尾燎太(3年)が丁寧に左足で蹴ったボールが中央に届くと、夢中で飛び込んだ落下点。頭に確かな感触が残る。視界が捉えたのはゴールネットに到達したボールと、笑顔で駆け寄ってくるチームメイト。美濃島は気付けば無意識のうちに、仲間の元へ走り出していた。

「これまでなかなか自分はセットプレーで決められなくて、スケさん(鈴木佑輔コーチ)にも(内田)監督にも期待されていたのに、なかなか結果を出せなかったので、この大一番で点を決められたことで、監督やコーチへの感謝を一番に思いました」。出迎えてくれた鈴木コーチと内田監督とハイタッチ。実践学園は終盤に入って1点のアドバンテージを引き寄せる。

鈴木佑輔コーチも笑顔で出迎える!


 印象的なシーンがあった。後半もアディショナルタイムに差し掛かった時間帯。右サイドで相手のドリブルを、岸が果敢なタックルでストップすると、実践学園の選手たちはキャプテンの気合十分のプレーに対して、美濃島を筆頭に大きなガッツポーズを繰り出す。

「1つ1つのプレーにこだわることは考えていましたし、何気ないプレーが試合を動かすということはハーフタイムにも言われていて、ああいう何気ないプレーでも全員で喜べている時はチームの流れが良い時なので、それが出た感じですね」(美濃島)。チーム全員のテンションとエネルギーがグラウンドを包み込んでいく。

 4分間のアディショナルタイムが消え去ると、タイムアップのホイッスルが鳴り響く。「もう叫ぶぐらい嬉しかったですね。決勝で2年前に自分がスタンドから見ていた駒沢のピッチに立てることも嬉しくて、本当に良かったです」。因縁の西が丘のピッチでゴールを記録し、勝利を味わった美濃島の表情にも、大きな笑顔が広がった。


 FC LAVIDA時代のチームメイトが多数在籍している昌平高は、選手権埼玉県予選の準々決勝で敗退。日ごろから連絡を取り合う友人の存在も思い浮かべながら、美濃島はさらなる決意も定めている。「自分は選手権で昌平と対戦して、LAVIDA時代の監督やコーチに成長した姿を見せたかったんですけど、それはできなくなったので、昌平のLAVIDA出身の選手たちの想いも背負って戦っていきたいと思います」。

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