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自己採点は10点中「5点ぐらい」のゲームメーカー。MF中村琥道は練習を重ね、選手権は佐賀東のポゼッションで勝つ

ゲキサカ / 2024年11月11日 21時48分

佐賀東高MF中村琥道(3年=FC VALOR 唐津出身)がゴール前へ切れ込む

[11.10 選手権佐賀県予選決勝 佐賀東高 3-1 龍谷高 駅前スタ]

 自己採点は10点満点中「5点ぐらいです。結構ボールロストとかしたんで」。龍谷高に警戒される中、思うようなプレーをできなかった。だからこそ、選手権では「自分たちのポゼッションサッカーをして勝ちたいですけど、(決勝のように)上手くいかないところもあると思うんで、臨機応変に自分たちのサッカーに変えれるように、練習から頑張っていきたい」と力を込めた。

 MF中村琥道(3年=FC VALOR 唐津出身)は佐賀東高のパススタイルの中軸を担う長身ボランチ。「守備もそうですけど、攻撃の時にボールキープしたり、自分が攻撃のスイッチ入れて縦パスを入れるところ見て欲しいです」という。

 この日は、相手FW井上叶翔(2年)にマークされる中でのプレー。準決勝の佐賀商高戦でもマンマークされていた中村は後半に内容を好転させた準決勝同様のプレーをすることを目指したが、「結構来てて、自分の抜きでビルドアップすることが多かった」と反省する。

 その中で中村は高い位置を取ってストライドの大きなドリブルでPAへ割って入ったほか、鋭いパスで決定機の起点になるシーンもあった。また、「(2年時に)守備は意識しただけで変わるってずっと言われ続けて」変わったという守備面でも、後半の苦しい時間帯にタックルを決めてボール奪取。新チーム発足時は出遅れて悔しい思いをしたというが、選手権予選で主軸の一人として優勝したことを素直に喜んでいた。

 この日はコンビを組んだ182cmMF甲斐巧海(3年)が同点ゴールを決めるなど活躍。ともにサイズがある2人はチームの成長株だ。中村は「やりやすいです。(ボールを)受けてくれる。結構アイコンタクトとかで分かってくれるので。信頼しています」という甲斐巧とともに、佐賀東のパスワークの中心としてチームの勝利に貢献する意気込みだ。

 海外のプレーヤーで参考にしているのはMFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)。よりボールを引き出してさばきながらゲームメークし、「ドリブルが上手くて、パスも上手い、守備もできて、攻撃もできるっていう選手」を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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