[MOM4930]堀越MF小泉翔汰(3年)_選手権の悔しさは選手権でしか返せない。結果にこだわる「左の翼」が2ゴール1アシストで決勝進出の立役者に!
ゲキサカ / 2024年11月12日 12時27分
後半37分。4-1とリードして迎えた最終盤。途中出場のキャプテン、DF竹内利樹人(3年)から正確なサイドチェンジが届くと、小泉は積極的なプレーを選択する。「試合を通してあまり縦に突破する場面がなくて、カットインしてクロスが多かったので、『ここで仕掛ければ何か起きるかな』と思って、縦に行ったら良い感じに抜けましたね」。縦突破から丁寧なグラウンダークロスを送り込み、FW千葉慎之助(2年)のゴールをアシストする。
「左足のクロスは得意なので、ディフェンダーとキーパーの間に流すイメージで、そこに誰かがいたらいいなというイメージでした。あれは得意な形というか、ちゃんとディフェンダーの前に入って無力化させたので、倒されたらPKですし、良いドリブルのコースを作れたのかなと思います」。ゴールショーを締めくくる完璧なアシスト。終わってみれば5-1という快勝を収めたチームの中で、3得点に絡む活躍を見せた小泉は、この西が丘という晴れ舞台で見事に主役の座をさらっていった。
昨年度の選手権予選では初戦こそ得点をマークしたものの、以降はノーゴール。迎えた全国大会では準決勝までの全試合でピッチにこそ立ったものの、出場時間は残り10分前後の途中出場。チームが勝ち上がっていく中で、なかなか思うような結果を出せない現状に、小泉は何とも言えない感情を抱えていた。
「去年は年間を通して、あの選手権という大会が自分としては一番悔しかったです。もちろんチームとして勝ったことは嬉しかったですけど、アタッカーとして自分が何も結果を残せずに、でも、チームは勝ち上がっていくというのは非常に悔しかったですね」。国立競技場で戦った準決勝では最後まで出場機会は訪れず、チームも無念の敗退。消化不良のままで小泉の選手権は幕を閉じることになる。
最高学年となる今シーズン。もともと武器だったドリブルのさらなるレベルアップと並行して、以前から自身もウィークポイントだと感じてきた部分にも、しっかりと目を向け、トレーニングにも向き合ってきたという。
「去年は欠点だった競り合いのところも自分なりに意識して練習してきたので、準々決勝の修徳戦ではゴールキックでGKの佐藤晴翔から自分のところへ飛んできたボールに、全部競り勝つことができたんです。今は競り合いも1つの強みになっていますし、そこは去年と違って成長している部分かなと思います」。
迎えた今大会は得点を量産。初戦の東高戦で2ゴールをマークすると、2回戦の日大三高戦では1点をリードされていた後半のラストプレーで執念の同点ゴールを叩き出し、チームの逆転勝利に大きく貢献。加えてこの日も2得点を記録するなど、今季に入ってとにかく突き詰めてきた『結果を出すこと』で、逞しくアタッカー陣を牽引してきた。
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