届かなかった大舞台…鹿島学園の主将MF濱口聖が示した後輩への想い「全国に行って輝いている姿を応援したい」
ゲキサカ / 2024年11月12日 20時29分
[11.10 選手権茨城県予選 鹿島学園 0-2 明秀日立 カシマ]
「悔しい」。鹿島学園高のキャプテンを務めるMF濱口聖(3年=CLUB ATLETICO ALEGRE)は溢れる感情を堪えながら、後輩への想いを示した。
鹿島学園は県予選決勝で明秀日立高に0-2で敗れ、2年ぶりの全国高校サッカー選手権出場とはならなかった。先発出場し、最後はベンチから見届けた濱口は「やってきたことを出すという気持ちでみんなやって、全員頑張ったと思うし、それでも結果が出なかったことが悔しいです。またみんなで全国に行きたかった」と振り返り、「全国に行くために自分が引っ張ってやらなきゃいけなかったという悔しさもあるし、反省もある」と唇を噛んだ。
濱口は現在の体制になるまで下部カテゴリーでプレーしていた。新チームになってトップチームに入ると、献身性などを評価されてキャプテンに就任。リーダーシップを発揮してチームをまとめ上げ、夏は全国総体の出場に導くなど後輩にとっても頼もしい存在だった。
それでも濱口は「自分はみんなに支えられてキャプテンができた」と感謝を口にする。そしてチームを細部まで見てきたからこそ、後輩への想いは強い。
「本当にわがままなヤツも多いし、言うことを聞かないヤツも多いですけど、それでもやっぱり試合になったら頼りになる。特にこの代は1・2年生が多くトップチームにいて、良い意味で上と下の関係がないようにしてここまで来れたし、助けてもらったところも本当にある。1・2年生にはこの悔しさを味わって欲しくないと思っていて、全国に行って輝いている姿を応援したい」
そういった後輩への想いを抱き、濱口ら3年生は残り2試合のプリンスリーグ関東1部に臨む。濱口は「自分たちに結果として残せるものはそれしかない」と残留を導くことを誓った。
卒業後も大学でサッカーを続ける予定だという。濱口は「今までやってきたことが正解だと思えるように」新たな舞台に挑む。
(取材・文 加藤直岐)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
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