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U-16日本代表候補の活動から中2日で選手権予選準決勝。MF野村颯馬(鹿児島城西)は武器と学んだ「1対1で絶対負けない」を表現して必ず鹿児島制覇へ

ゲキサカ / 2024年11月14日 18時19分

U-16日本代表候補のMF野村颯馬(鹿児島城西高、2年)がドリブルで仕掛ける

[11.13 練習試合 U-16日本代表候補 1-5 阪南大高]

 貴重な経験を選手権予選優勝に繋げる。U-16日本代表候補のMF野村颯馬(鹿児島城西高、2年)は、ドリブルからクロスまで持ち込める力などを評価されて年代別日本代表候補初選出。4日間の大阪合宿を「楽しかったですし、色々みんな上手いんで、勉強になりました」と振り返った。

 阪南大高との練習試合では前半、左サイドでボールを引き出し、得意のドリブルで中へ切れ込んで右足を振り抜いた。他にもドリブルの仕掛けや味方を活かした崩しなどにチャレンジ。自分のプレーができたと感じたという一方、「もうちょっと抜き切って、シュート行ったり、クロス上げ切ったり、そこの回数を増やしていきたいなと思いました」と自身に求める。

 加えて、「ラインブレイクとか、そこでもっと回数増やさないといけないと思いました」。それでも、同じ高校2年生早生まれのMF樺山文代志(興國高)や技術力の高い選手たちから刺激を受け、学びも多い充実の合宿に。「(U-16日本代表候補という)プレッシャーもあるんですけど、そこも気にせずにどんどん自信にしていきたいと思います」と語った。

 その野村は、中2日で16日に選手権鹿児島県予選準決勝(対鹿児島高)。17日の決勝では、同じく今回のU-16日本代表候補合宿に参加していたFW花城瑛汰(1年)の所属する宿敵・神村学園高と対戦の可能性がある。

 タイトなスケジュールの中でのプレーとなるが、「(チームとしても、個人としても)大事な大会になります。どんどん頑張っていきたい。(U-16代表候補で学んだ)1対1で絶対負けないとか、そこら辺も出していきたい。必ず勝って全国行きます」と誓った。

 岡山県出身の野村は高校進学時、サッカーを続けるか悩んでいたというが、中学時代にプレーしていたJOLLITY笠岡の恩師の勧めで鹿児島城西へ進学。そして、「熱のある人」(野村)という新田祐輔監督の下で努力を重ねてチャンスを掴み、シーズン当初は10番MF中村玲音(3年)が務めていた左サイドで今夏以降、先発出場を続けている。

 ロナウジーニョやネイマールというブラジルの名手に憧れ、磨いてきたドリブルは独特。「相手が動いたなって思ったら多分体が勝手にやってます」という感覚的なドリブルは「負けたくない」武器だ。その武器とU-16日本代表候補合宿で学んだ基準を表現し、8年ぶりとなる選手権出場に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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