過去の教訓に学ぶGK鈴木彩艶、苦い記憶残るロングスロー対策も万全「うまく割り切りながらできたら」
ゲキサカ / 2024年11月15日 2時8分
北中米W杯アジア最終予選で守護神の座を任されている日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)が、インドネシア戦の警戒ポイントとして「ロングスロー」「長めの芝」「観客の勢い」を挙げた。
インドネシアとは1月にアジアカップで勝利しているが、3-0で迎えた後半アディショナルタイムにロングスローから失点し、3-1とされた苦い記憶がある。
ここ数ヶ月でオランダからの帰化選手が続々と代表入りしているインドネシアは、1月にアジアカップで対戦した時と陣容が様変わりしているが、シン・テヨン監督の指揮の下、ロングスローをセットプレーの一つとして用いる戦術に変化はなく、最終予選でもその形で得点を決めている。
鈴木は「1月との共通点は、ロングスローを投げられる選手がいるところ。キーパーとしてはセットプレーを守る上では鍵になる」とコメント。そのうえで「自分としては、ロングスローは一発目とよりはセカンドボールを相手に蹴られることでチャンスを生んでいると思う。最初の立ち位置や、自分がプレーするしないの判断が大事だと思う」と語った。
長めの芝も警戒すべきポイントだ。特に注意したいというのはワンタッチプレー。「ワンタッチのところはボールが歪むので気をつけないといけない」と言う。
7万人近くの来場が予想されているだけに、スタジアムの雰囲気にも警戒心を見せる。「自分の予測としては観客の勢いで最初は襲いかかるように来ると思う。そこでしっかり耐える。守りに入らず攻めの姿勢で行く。落ち着いてやればおのずとチャンスは作れるので、自分としては試合の入りやプレーの切れ目は集中力を欠かさずにやっていきたい。思い通りにいかない時間帯やミスが続く時間帯もあるので、セーフティーにはっきりやることが大事」。細部まで漏らさず想定を巡らせている。
10月のオーストラリア戦では自身のロングキックが狙い通りに飛ばず相手に奪われ、そこからオウンゴールによる失点へつながった。この反省もインドネシア戦に活かしたいと考えている。
「あの場面ではサイドに切ったらセカンドボールが出なかったと思う。自分としてはできるだけ相手を裏返そうと思って蹴ったが、左足の精度などを考えると、もっと最初から外のイメージを持っていればよかったと思った。自分としてもオーストラリア戦の反省で、チーム全体が準備できていない時に割り切って裏返すとか、外に逃げるところ。明日はロングスローとかもあるので、なるべく高い位置で外に逃げるとか、そういったところはうまく割り切りながらできたらと思う」
目指すのはもちろんクリーンシート。失点から学び取った教訓をチームの勝利に繋げるつもりだ。
(取材・文 矢内由美子)
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