[MOM4933]尚志DF板垣大翔(3年)_先発落ちの悔しさをバネに…投入直後に自信持つヘディングで決勝弾アシスト!!
ゲキサカ / 2024年11月17日 7時10分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 選手権福島県予選決勝 尚志高 1-0 学法石川高 仙台大学サッカーフィールド郡山]
後半14分に生まれたMF大内完介(3年)の鮮やかな決勝点をお膳立てしたのは、投入されてわずか1分の尚志高DF板垣大翔(3年)だった。
「右サイドでリュウ(荒川竜之介)がボールを持った時に、自分のところに来そうな感じがしたので、思い切って中に入っていって、ファーサイドで2人くらいフリーな選手が見えたので、あとは冷静にヘディングで折り返したら点が決まるなと感じていたので、うまく折り返せて良かったです」とアシストを振り返った。「ハーフタイムのところでサイドの揺さぶりが効いているという話があり、後半自分が出た時は意識して攻めようかなと思っていました」としっかりイメージしていた通りのプレーを出すことができた。
先発出場を目指していた中、ベンチスタートとなった。「スタートで出ることが目標だったんですけど、選ばれなくて悔しい思いでした。まずDFなので守備を安定させることはもちろんなのですが、攻撃のところでアシストやゴールを狙っていくと決めていたので、結果につながって良かったです」と先発落ちの悔しさをバネに、大仕事をやってのけた。
ベガルタ仙台ジュニア、ジュニアユースで活躍していたが、隣県の尚志への入学を決めた。「入学した時から選手権で活躍するために今まで頑張ってきたので、県の決勝という大舞台でアシストという結果をつけることができて、本当に良かったと思います」とまず全国大会出場を決める試合で活躍できたことを喜んだ。ジュニア、ジュニアユースでともに戦った仲間のいる仙台ユースは、今年プレミアリーグプレーオフ出場を決めている。「ベガルタのみんなの活躍もすごく刺激になっているし、自分も負けていられないなという思いでずっと過ごしています」。板垣自身は今年プレミアリーグでプレーしていることもあり、負けられないという思いを抱きながらプレーしてきた。
「全国大会でも尚志らしいパスサッカーはベースですけど、今年のチームは走るのが一つの特徴なので、チームの特長を出しながら自分も攻守で貢献できるようにまた準備していきたいです」と選手権への意気込みを語る。そして仲村浩二監督も「セットプレーの時の得点感覚があって、ヘディングの当て勘がすごいんですよね。セットプレーで誰が決めたの? という時も大体(板垣)大翔なんです」と板垣のヘディングには期待をかけている。「ヘディングは自信を持って合わせられているので、それも全国大会で発揮できればと思います」と自身も語る。この日見せたヘディングの強さを全国の舞台でも発揮したい。
(取材・文 小林健志)
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