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[MOM4936]静岡学園MF天野太陽(3年)_運動量と予測力を駆使して幾度も回収。最後は約50mのスーパー弾

ゲキサカ / 2024年11月17日 8時4分

後半40+2分、静岡学園高MF天野太陽(3年=大阪市ジュネッスFC出身)がセンターサークルから約50mの左足ロングシュートを決めて2-0

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 選手権静岡県予選決勝 静岡学園高 2-0 浜松開誠館高 エコパ]

 静岡決勝で一際光る動きを見せた。静岡学園高MF天野太陽(3年=大阪市ジュネッスFC出身)は、トップ下の位置でストロングポイントの運動量と予測力を発揮。ボールの奪いどころになっていた。

 前からボールを取りに行ったチームの中で、特に守備意識高くプレー。「自分を越えたボールへのプレスバックだったりとか、前からのプレスだったりとかは今日、入りから意識してたところなんで、その守備の面で貢献できたので良かったかなと思います」。予測が「ハマっていた」という天野は相手のパスやセカンドボールを次々と回収し、静岡学園が押し込む一因になっていた。

 その天野は、派手さこそないものの、精度の高いパスと視野の広さで決定機も演出していた。そして、後半40+2分にビッグプレー。セットプレーの流れから、味方がクリアしたボールを1人で追うと、センターサークルで相手DFのパスをインターセプトする。

「相手のパスを予測して、奪ったところまでは結構狙い通りでした」。ここで味方の上がりを待つことも考えたというが、相手GKが大きく前に出ていることを確認。瞬時に「思い切って打ってみよう」と左足を振り抜くと、ボールはGKの手を弾いて約50m先のゴールに吸い込まれた。

「気持ち良かったです」というスーパーゴールによって、2-0。勝利を決定づける一撃をチームメートたちと喜んだ。一方で後半は決定機を逸するシーンもあり、課題に。川口修監督はその点を指摘した上で、「相当、効いていたと思う」と守備面を含めて高評価していた。

 天野は昨年から先発を経験。今年は主軸を担ってたが、後期のプレミアリーグWESTでは先発落ちが続いていた。それでも、選手権予選で再び先発奪取。決勝で輝いた。「先発から外れた時に、そこで腐らずに。練習からしっかり取り組んで、 途中から出た時とかにチームのためになるような動きだったりとか、そういうのは外れても心がけてるところなんで、その頑張りが今のスタメンに戻れた要因かなと思います」。また、ここから競争。課題を改善して「絶対に国立に行きたい。今年は自分がチームを導いて、全国優勝できたらいい」という目標を達成する。

「運動量とか、前線でのチャンスメイクとか自分の武器なんで、(選手権で)そういうのは全部発揮していきたいなって思っています。シュートまでの流れとかは結構いいんですけど、決定力だったりとか、そういうところをもっと全国前に伸ばして。全国ではゴールっていう結果で示せるようにしていきたいと思います。3ゴール5アシストぐらいはしたいです」。インターハイは2回戦で劇的な同点ゴールもその1得点のみ。選手権ではより目に見える結果を残してチームを全国優勝へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

●第103回全国高校サッカー選手権特集

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