「もう一回気を引き締める」堂安律は最終予選後半へ慢心なし、右CB橋岡との連係には手応え「特徴を生かしたかった」
ゲキサカ / 2024年11月17日 22時21分
北中米ワールドカップのアジア最終予選前半を4勝1分の首位で折り返し、日本代表はいよいよ後半戦に突入する。17日の練習を終えたMF堂安律(フライブルク)は「これほど順調な最終予選はないと長友(佑都)先輩も言っていた。ただ、5戦目6戦目になっていくにつれて緊張感も薄れたところはある」と気を引き締めた。
11月15日のインドネシア戦も4-0で快勝した。右ウイングバックで起用された堂安は、最終予選で初スタメンの右CB橋岡大樹(ルートン・タウン)とともに右サイドの攻守を支えた。「特徴を生かしたかったので、あまり考えさせずに好きにやれと伝えていた。いい選手なのは間違いないので、特に声をかけることもなかった。好きに準備していたし、いいプレーができていたと思う」(堂安)。橋岡の持ち味である攻撃力を生かすべく、互いの動きを緻密に合わせるよりも、堂安が橋岡の動きに合わせたようだ。
序盤はインドネシアにチャンスを作られる場面もあった。堂安も「サポーターのサポートも感じながらカウンター狙いでやってくることはわかっていた。特に相手がやることにサプライズはなかったが、天候と芝生を含めて、最初立ち上がりは難しかった」と認める。だがそれも想定内。前半35分、40分に2得点を奪うと、後半からは冷静に試合を運んだ。
3-0で迎えた後半17分に堂安が途中交代した。すると、代わって出場したDF菅原由勢(サウサンプトン)が同24分にダメ押しの4点目。同ポジションである菅原の活躍に、堂安は「すばらしいこと」と称えた。「彼にとっても大きなゴールだし、チームにとっても大きなゴール」。結果を残せば、競争はさらに激化する。それでも堂安は「切磋琢磨しながらやっていきたい」とポジション争いを歓迎していた。
アウェー2連戦となる11月シリーズは、インドネシア戦から中3日で中国戦が行われる。次戦勝利でW杯出場に大きく前進するが、堂安は冷静だ。「もう一回気を引き締める。中国戦もアウェーだし、(中国は)前回負けているのでかなり迫力を持ってくる。しっかり準備したい」。一片の慢心も垣間見せず、ひたすらに勝利を追い求めていた。
(取材・文 石川祐介)
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