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シャドー起用にも手応え…右WB菅原との好連係みせた伊東純也「縦に行けたら行くけど、それだけじゃない」

ゲキサカ / 2024年11月17日 23時48分

MF伊東純也

 途中出場で起用された場所は2シャドーの右だった。日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)は臨機応変に対応し、DF菅原由勢のチーム4点目を演出。「シャドーで入っても裏に抜けるところだったり、攻撃になったら(右ウイングバックと)入れ替わったりはできると思うので色々できる」と柔軟さを強調した。

 2シャドーと両WBでさまざまな組み合わせを試す日本。インドネシア戦だけでも2シャドーでMF鎌田大地、MF南野拓実、MF三笘薫、伊東がプレーした。ベンチスタートの伊東は後半15分から出場。同タイミングの途中出場で右WBに入った菅原とともに、右サイドからの攻撃を担った。

「シャドーで出たときはよりゴールに近いので、ゴールを取れるような動きをしたい」。右WB時には鋭い突破でチャンスを作ったが、シャドーでもその考えは変化なし。ただ、よりバリエーションは増やすつもりだ。「縦に行けたら行くけど、別にそれだけじゃない。うまくそのときそのときでいいものを選べればいい」。3-0で迎えた後半24分には伊東の柔軟さが光った。

 菅原が低い位置に下りてできた右サイド際のスペースに伊東が入り込むと、今度は伊東が空けた内側のスペースに菅原が突進する。伊東からのリターンパスを冷静に収めながらPA右に進入し、菅原は冷静にチーム4点目を沈めた。

 右WBでの動き方も熟知する伊東だからこそ生まれた好連係だった。「中にいるときとサイドにいるときで、サイドにいるほうがたぶん良さは出る。そこの入れ替わりはしてもいい」(伊東)。オーストラリア戦で三笘が左シャドーの動きからチャンスを作ったが、右シャドーでも伊東が新たな強みを引き出してみせた。

 先発時にも新たな形としてシャドーでの起用もあり得るが、本人は「やっぱりないんじゃないですか」と否定。潔すぎる回答に報道陣から陽動を提案されると「まあ、じゃあそんな感じ」と笑いを誘った。飄々としながらも「出たらやるだけかなと思います」と、どこでもプレーする覚悟をのぞかせていた。

(取材・文 石川祐介)
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