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[MOM4939]堀越FW三鴨奏太(2年)_果たしたのは「堀越の10番」の仕事!2年生アタッカーが全得点に絡む躍動で東京制覇の主役に!

ゲキサカ / 2024年11月18日 12時35分

 延長前半10+1分。左サイドの高い位置で前を向いた三鴨は、中央の状況を見極められる冷静さがあった。「理想を言えばもうちょっと速いクロスが良かったですけど、それで誰にも合わなかったら次にも繋がらないですし、中は(森)奏も上がっていて、競り勝てるかなと思っていたので」フワリとしたクロスを送り込むと、マーカーに競り勝ったDF森奏(3年)のヘディングはゴールネットを揺らす。2-2。堀越は再びスコアを振り出しに引き戻す。

 延長後半7分。三鴨はペナルティスポットに立っていた。右サイドを途中出場のMF岩崎晄芽(3年)が切り裂いて奪ったPK。時間帯を考えても超重要な局面だが、「PKキッカーは自分なので」という2年生アタッカーは、何の迷いもなくボールを手にすると、11メートルを介してゴールキーパーと向かい合う。

「今週はずっと天然芝で調整していて、なかなかキックのところはアジャストできなくて難しかったですけど、PKは自信を持って入れたので、あまり緊張しなかったですね。『決めたらパフォーマンスはどうしよう』ぐらいの感覚でした」。

 1つ深呼吸。短めの助走から右に蹴り込んだキックは、GKの逆を突いて、ゴールネットへ突き刺さる。跳ね返ってきたボールを抱え込むと、そのまま紫のスタンドへと一直線。応援団と歓喜を分かち合う。今大会8点目のゴールは、貴重な、貴重な、再逆転弾。エースの仕事、完遂。堀越は再び1点をリードする。

 アディショナルタイムが5分を過ぎると、試合終了を告げる笛の音がようやく耳に届く。「『ここで人生変えてやる』と思っていたので、初めてああやって試合に勝って、崩れ落ちました。ちょっと涙は浮かんできましたけど、安心感が一番強かったです」。三鴨の全得点に絡む躍動が、チームの劇的な勝利を逞しく引き寄せた。


 前述したように今大会は通算8ゴールと、驚異的な数字を残していた三鴨だが、本人は無得点に終わった準決勝のパフォーマンスに思うところがあったという。「準決勝はアシストが1つありましたし、得点の起点は全部自分だったと思っているんですけど、シュートチャンスがほとんどなかったのが悔しくて、チャンスが来れば決勝は絶対点を獲れるなと思っていました。準決勝は目に見える結果がなくて、それまでの過程での関わり方が良かったですけど、今日は自分のプレーが得点という結果に結び付いたところが良かったですね」。大舞台で結果を残せるのもエースの証だ。

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