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[MOM4940]鹿児島城西GK藤吉純誠(3年)_夏決勝のミスに「サッカー辞めようかなと…」。周囲の支えで 奮起の主将がスーパーセーブで神村撃破へ導く

ゲキサカ / 2024年11月18日 12時56分

鹿児島城西高GK藤吉純誠主将(3年=筑後FC U-15出身)は夏の雪辱を果たして鹿児島制覇

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 選手権鹿児島県予選決勝 鹿児島城西高 1-0 神村学園高 白波]

 半年前、悔やんでも悔やみきれないほどのミス。一時はサッカーを辞めることも考えたという主将が、7連覇中の神村学園高を止め、鹿児島制覇の立て役者になった。

 鹿児島城西高GK藤吉純誠主将(3年=筑後FC U-15出身)は、立ち上がりに枠へ飛んできたミドルシュートを弾き出すと、その後も抜け出して放たれたシュートをストップ。思い切った飛び出したとゴール前のポジショニングで神村学園の攻撃を阻止し続けた。

 そして、後半30分には右クロスから相手DF中野陽斗(2年)に打たれた至近距離からのシュートをスーパーセーブ。自身の左へ飛んできたボールに驚異的な反応で触ると、ボールはクロスバーに当たって跳ね返った。

 その流れから打たれたヘディングシュートが枠を外れると、守護神は歓喜の咆哮。そして、1-0で試合を終えると、「インターハイ、自分がちょっと足を引っ張ってしまって、選手権では必ず、もう何がなんでも、指が折れてもいいから、必ず無失点に抑えたいという強い気持ちを持って取り組んできたので、それが表現できて良かったです」と声を弾ませた。

 鹿児島城西はインターハイ予選決勝でも、当時6連覇中の神村学園と対戦。後半残り6分に先制して優勝に近づいたが、藤吉のキャッチミスから同点ゴールを決められ、アディショナルタイムに決勝点を奪われた。

 藤吉は「インターハイ終わったあとは、もうほんとにサッカー辞めようかなっていう、1度挫折しようかなっていう気持ちはあったんですけど、やっぱり保護者だったり、OBだったりが、チームメイトも含めてですけど、熱い声を掛けてくれて、自分がここで挫けたらチームメイトにも失礼ですし、必ず自分が選手権ではチームを救って、チームに貢献して優勝したいなっていう気持ちがありました」と明かす。

 この日は後半37分に先制点。藤吉は夏の反省を活かしてゴール前に入ってくるボールをパンチングで弾くなど、冷静にゴールを守り続けた。試合終了前から目にはこみ上げるものがあったという。だが、「まだ試合終わってないから」と集中。自身のキックミスを仲間に助けられるなど1点リードを守り切ると、ピッチに突っ伏して喜びを表現していた。

 インターハイ予選決勝直後、新田祐輔監督は藤吉の精神状態を心配していたが、逞しく乗り越えた主将を「すごく頑張ってました」と称賛。藤吉は「(今日はみんな)気合が入ったプレーをしてましたし、後ろから見てて、すごく自分が鼓舞されました」と仲間たちのプレーにも勇気づけられて神村学園撃破と鹿児島制覇を成し遂げた。

 主将はこれからの戦いへ向け、「ここで満足するんじゃなくて、ここはあくまでも通過点なんで。自分たちが目指してる全国Vっていう目標が達成できるように、あと1か月間しっかりとチームとしてもう1回まとまっていきたいです」。インターハイ準優勝校を破って8年ぶりの選手権出場。試練を乗り越えた主将は、チームメイトとともに全国優勝を目指す。
スーパーセーブでの鹿児島城西GK藤吉純誠がガッツポーズ
(取材・文 吉田太郎)

●第103回全国高校サッカー選手権特集

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