再び聖地・国立へ…京都橘FW宮地陸翔、狙っていた開幕戦を引き当てる「持ってました(笑)」
ゲキサカ / 2024年11月18日 20時48分
11回目の出場にして、初の全国高校サッカー選手権開幕戦だ。東京Aの帝京高が待つ開幕カードは、公開組み合わせ抽選会が後半に差し掛かるまで空欄のままだった。「当たって欲しかった」。京都橘高(京都)のFW宮地陸翔主将(3年)は、祈るように抽選会を見守っていた。
「さすがに当たらないだろうと思いながら(壇上に)行ったんですけど。自分は持ってないだろうなって思っていたんですけど、持ってました(笑)」
"改修前最後の国立"となった2013年度の第92回大会。前年度に準優勝を果たしていた京都橘は、エースで主将のMF小屋松知哉(現柏)に率られて2年連続での国立・準決勝を戦ったが、星稜高(石川)に4-0の大敗を喫して涙をのんだ。「そのとき以来の国立っていうところで、タチバナの歴史にもなると思うので、感謝したいです」と歴史を築いてきた先輩たちに敬意を示す。
G大阪門真Jrユース出身の宮地は、「大阪が激戦区というのもあるんですけど、中学の監督から米澤(一成)先生がすばらしい監督だと聞いていました。人としても、サッカー選手としても、成長していきたいと思いましたし、京都橘で全国優勝したいと思い、決めました」と越境して京都橘へと進学した。
宮地が1年生のときの選手権は、京都府予選の決勝でMF阪田澪哉(現C大阪)らを擁する東山高に敗れてしまう。迎えた本大会で、東山は2012年度の京都橘以来となる決勝へと進出。惜しくも初優勝は成せなかったが、選手権の歴史に名を刻んだ。
「刺激されたんですけど、悔しいっていう気持ちが一番強かったです。自分たちは開幕で国立でプレーできますけど、やっぱり決勝での国立に行きたいです」。宮地は自身2度目となる選手権への思いを明かす。
昨年度の選手権。2年生で10番を担った宮地は、初戦の富山第一高(富山)戦で先発フル出場を果たすも、1-2の逆転負けを喫する。ノーゴールで昨年度は終わっており、最後の選手権となる今年度にかける思いは強い。「今年はプリンス(リーグ)も勝てなくて苦しいシーズンだったんですけど選手権につながった」。再びたどり着いた大舞台、ストライカーの活躍に注目だ。
第103回大会の開幕戦は、京都橘と帝京に決まった
(取材・文 奥山典幸、写真協力 高校サッカー年鑑)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
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