瀬古歩夢「アイツが活躍したので自分も」盟友・菅原に刺激、果敢な対人守備で挑んだ最終予選デビュー
ゲキサカ / 2024年11月20日 5時21分
[11.19 W杯最終予選 日本 3-1 中国 厦門]
W杯最終予選で待ちに待った初先発、日本代表DF瀬古歩夢(グラスホッパー)が持ち味の対人守備を活かし、難しいアウェーゲームで勝利に導いた。試合後、瀬古は「自分の中で生き残りをかけた1試合になると思っていた。勝ち点3を積み上げられてよかった」とホッとした表情で振り返った。
瀬古は第2次森保ジャパンが発足した昨年3月にA代表デビューを果たしたが、続く6月の招集を最後に1年以上にもわたって選外が続き、今年10月シリーズで復帰。しかし、そこからの3試合でも出番はなく、この日はようやく掴んだ出場のチャンスだった。
15日のインドネシア戦(○4-0)では長らく出場機会のなかったDF菅原由勢(サウサンプトン)が途中出場からゴールを記録。同じ2000年生まれの菅原とは世代別代表時代から仲が良く、ゴール後には真っ先に喜びを共有していたが、盟友の活躍は大きな刺激になっていたという。
菅原のゴール後、真っ先に飛び込んだ瀬古
「アイツも苦しい時間を過ごしてきた中、自分も選ばれない時もあったし、その間も毎日のようにコンタクトを取っていた。アイツのほうが悔しいシチュエーションだったと思うけど、アイツが前の試合で活躍したので自分も、と思って今日の試合に挑んだ」
気迫のこもった表情で右CBのポジションに就くと、前半7分にさっそく持ち前のデュエルで相手の攻撃を封鎖。その後も相手がロングボールを多用してくるなか、果敢な出足でカウンターの芽を摘み続けた他、味方のミス絡みで招いた相手のシュートチャンスをブロックするなど、上々のパフォーマンスを披露していた。
後半3分の失点シーンでは瀬古が相手2人を見なければならない数的不利の状況に追い込まれ、「あそこで自分が一歩引いて、相手がスルーしたボールを止められれば局面は違った。自分が潰せれば一番だった」と悔いも残したが、CBに離脱者が続く中で踏み出した大きな一歩。課題は「前半は良かったけど、後半は曖昧な部分があった」と真摯に受け止め、「もう一度、チームに帰って自分を見つめ直してやっていきたい」とさらなる成長を誓った。
中国戦後、瀬古を労う菅原
(取材・文 竹内達也)
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