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[MOM1005]阪南大DF鈴木梨(4年)_大事な終盤戦に復帰して8年ぶりの優勝に貢献

ゲキサカ / 2024年11月20日 22時14分

阪南大DF鈴木梨(4年=仙台ユース)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 関西学生L後期第11節 京都産業大2-2阪南大 ヤンマースタジアム長居]

 リーグ最終日の第1試合、阪南大は勝利すれば、優勝となる状況だった。ただ対する京都産業大もわずかに残る連覇の可能性とインカレ決勝ラウンドストレートインを狙うためには負けられない試合になっていた。

 試合は前半12分に相手のパスミスを奪ったFW金本毅騎(2年=C大阪-18)が冷静に決めて阪南大が先制する。阪南大は前半終了間際と後半13分の失点で逆転を許したが、後半25分、GK市川泰壱(4年=藤枝明誠高)のロングキックから、交代出場のMF川端元(2年=履正社高)が相手GKの位置をよく見たゴラッソで同点に戻した。

 結果は互いの意地がぶつかり合う形でドロー決着。ただ同日同会場で行われた第2試合で2位の関西大が引き分けたため、阪南大の8年ぶり9回目の優勝が決定。連覇を目指した京産大は3位でシーズンを終えた。

 身体を張って京産大の攻撃陣を跳ね返し続け、優勝につながる勝ち点1獲得に貢献したのが、DF鈴木梨(4年=仙台ユース)だった。セットプレーからの2失点には「まだまだ甘いところが出てしまったし、詰めないといけないところ」と反省の言葉を口にしたが、リーグ優勝で年間を通じたチーム力を証明できたことに「うれしい」と笑顔を見せる。

 プロ入りを目標とする鈴木にとって、今年は勝負の年だ。184cmの長身で競り合いにも強く、フィードに巧みさを見せるプレーヤー。前期リーグはコンスタントに試合出場を重ねて手ごたえを得ていたが、総理大臣杯前の練習中に足の指を骨折。離脱を余儀なくされた。それでも副将としてやれることをやろうと、総理大臣杯にはサポートスタッフとして帯同して仲間を支え、日本一に尽力した。

 しかし、チームメイトの喜ぶ姿に複雑な思いを感じていなかったわけではない。そして10月中旬に戦列に復帰すると、久しぶりのスタメンとなった後期第10節の甲南大戦では主将のDF野瀬翔也(4年=東邦高)の不在をカバー。優勝へリーチをかける勝ち点3をもぎ取ると、最終節でもその役割を全うして、自らの力でタイトルへとつなげた。

 今季トップチームの指揮を執る北條貴紀コーチは「トップチームはチームの顔。部員みんなが目指したい場所である立ち居振る舞いをするようと常々言っています」と日々の指導方針を口にする。離脱中にチームサポートに徹する姿、そして復帰してからの姿は、その意味でもチームに好影響をもたらしたようだ。

 インカレはJ入りを狙うラストチャンスでもあるが、なによりチームの日本一が一番の目標だと鈴木も断言する。夏にプレーでは貢献できなかった日本一へ、冬こそは力になれるよう、ピッチで全力を尽くしていく。

(取材・文 蟹江蟹江恭代)
●第102回関西学生リーグ特集

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