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[MOM4944]帝京FW宮本周征(2年)_3日前は悔し涙の途中交代。注目FWが最後まで走り切り、劇的な同点弾

ゲキサカ / 2024年12月12日 13時58分

帝京高FW宮本周征(2年=バディージュニアユース横浜出身)は劇的な同点ゴールでチームを救った

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.19 プリンスリーグ関東1部第10節 矢板中央高 2-2 帝京高 矢板中央高校東泉G]

 3日前に出た課題に早速着手。注目の2年生FWが劇的な同点弾でチームを救った。1-2の後半45+2分、帝京高(東京)はCKのこぼれ球を拾ったDF吉澤頌裕(1年)がDFをかわして右足シュート。これをゴール前のFW宮本周征(2年=バディージュニアユース横浜出身)が右足ダイレクトでゴールへ蹴り込み、勝ち点1をもたらした。

「(吉澤)頌裕がシュート打って、これは絶対信じたら来ると思ってたんで、ちゃんと狙って。ただ、たまたま来たのでラッキーでした」。スピード、プレースキッカーも務めるキック精度も武器の宮本は、左サイドでプレーする機会が増えているものの、本職はFW。エースFW森田晃(3年)に代わって1トップとして起用されたゲームで、結果を残した。

 この日は最前線で堅守・矢板中央高(栃木)のDF陣相手に最前線で奮闘。相手DF佐藤快風主将(3年)がマンマークしてきていたが、ボールを良く収め、また1タッチで散らしていた。そして、前を向いた際にはドリブルで一気にスピードアップ。個の力でシュートへ持ち込んでいた。本人は空中戦での勝率が上がらなかったことを悔しがっていたが、FWとして存在感のある動き。そして、今季リーグ6得点目となる貴重なゴールも決めた。

 宮本は11月16日の選手権予選決勝で後半27分に足を攣らせて途中交代。「それがもう凄い悔しくて、ベンチ戻った後、ちょっと泣いちゃったりして。で、今日は色々栄養の取り方とかちょっと変えて、ナトリウムとかマグネシウムとかのサプリ飲んだり、ちょっと水分とか塩分多めに摂ったりして」試合に臨んでいた。早速出た効果。タフなゲームで最後まで走り切り、結果も残した。

 宮本は、自身初の選手権開幕まで森田とFWのポジションを争う覚悟だ。「(自分の強みとして、)やっぱ森田君との決定的な違いは、動き出しの部分とか、シュートレンジの広さとかだと思う」。そして、選手権では「個人としては高校選抜とかも入れるような結果残したり、得点王も全然噛み合ったら狙っていけると思うし、だからもう点取って、プロとかに注目してもらえるようにしたい」。2年生の注目FWが、選手権を飛躍の大会にする。
後半45+2分、帝京FW宮本周征が同点ゴールを決め、2-2の引き分けに持ち込んだ
(取材・文 吉田太郎)

●高円宮杯プリンスリーグ2024特集●第103回全国高校サッカー選手権特集

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