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[関東]未曾有の高校最終年を経て挑んだ舞台…大学ラストマッチを終えた駒澤大MF藤田和也

ゲキサカ / 2024年11月22日 22時32分

MF藤田和也(4年=長崎総合科学大附高)

[11.17 関東大学L1部第22節 筑波大 1-0 駒澤大 味フィ西]

 コロナ禍の影響を強く受けた高校最後の1年を経て、新たな舞台に飛び込んだ。MF藤田和也(4年=長崎総合科学大附高)は駒澤大で最終的にポジションを掴み取り、タレントが揃う関東大学リーグでプレー。ただ楽しさを感じながらも2部降格の悔しさが残る終幕となった。

 現在の大学4年世代が高校3年生だった2020年はコロナ禍の影響で、各大会が中止や変則開催となった。藤田にとっても同様で、当時所属した長崎総合科学大附高でプリンスリーグ九州復帰を掲げて意気揚々と最終年に乗り込むも、昇降格のない変則開催となって目標が頓挫。さらにトップチームはリーグ戦に出ない方針となり、やり切ったとは言い切れない最終シーズンとなった。

 藤田は長崎総合科学大附高を卒業後、駒澤大に進学。「大学に入って色々高校の凄いヤツらが入ってきて、ここでやっていけるのかなと多少思ったりもした」というが、「高校のときにだいぶ鍛えられていたので、最初はキツかったですけどすぐに大学のキツさに慣れた」と厳しいトレーニングにも早くから適応し、1年生でトップチームデビューを果たした。

 もっとも先発の座に定着したのは4年生になった今年の後半戦から。世代屈指の選手と戦うリーグ戦でのプレーを「緊張もなく楽しくやれた」と振り返る一方、チームはなかなか勝ち星を積むことができず1年での2部降格が決まった。

 その中で17日、大学サッカー最後の一戦としてリーグ最終節の筑波大戦にフル出場。逆転優勝のために大量得点を狙う相手に対し、駒澤大はボールを握られながらも決定機を多くは作らせず、相手の思うような展開にはさせなかった。ただ結果は0-1の敗戦となり、7連敗で今季を終えた。

 藤田は全力を出し切ったことを示しつつ、「寄せきれない、体に(シュートを)当てられないというのがこの試合でもあった。自分たちの甘さが出た」と厳しい表情で敗戦を受け止め、「負けたのが悔しい」とポツリ。「4年生で話し合ったり色々やったんですけど、今年は最後の最後まで何も変わらずに終わってしまった」と責任を感じていた。

 駒澤大では1年時に先輩が日本一を果たすも、2年時は無念の2部降格が決定。それでも3年時に2部優勝を果たし、最後の1年を1部で戦った。「すごく濃い4年間」の中で「監督は技術・戦術より人間性を強く言われている。メンタル、人間性のところを成長できた」と藤田。一時キャプテンを務めた長崎総合科学大附高時代も含め、これまでの学生サッカーで培った経験は今後にもつながる財産となったようだ。

 試合後には閉会式のために来場した東海大FW桑山侃士ら、中学時代のチームメイトとも顔を合わせたという。また高校時代の同期とも進路の話をするなど交流が続いている。サッカーを通じて多くの仲間と出会う中、藤田は「まだチームは決まっていないですけど、これから練習参加だったりをしてサッカーを続けるつもり」と意欲。「生き生きとした後輩たちが多いので、来年は上手くまとまれば絶対勝てるし1年で1部に戻ってこられる」と後輩にエールを送り、仲間の活躍も刺激に新たな舞台での躍動を目指す。

(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集

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