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[関東]「山田で教わったことを徹底」した国士舘大MF菅澤凱の1年目、自信と悔しさを胸にさらなる飛躍へ

ゲキサカ / 2024年11月25日 15時0分

MF菅澤凱(1年=青森山田高)

[11.23 関東大学L1部参入PO 国士舘大 1-1 順天堂大 味の素フィールド西が丘]

 国士舘大MF菅澤凱(1年=青森山田高)はさっそく定位置を掴み取った。「山田で教わったことを徹底してやり続けた」という1年目。「同年代には絶対に負けない」という強い気概を示し、来季は個人とチームの両方でさらなる飛躍を誓った。

 菅澤は青森山田高で全国高校サッカー選手権を制し、国士舘大に進学。関東大学リーグ1部の開幕節で先発に抜擢されると、リーグ後半戦にはボランチとして完全にスタメンに定着した。青森山田で学んだことが新天地でも大きく活きることを知った1年だった。

「自分はこの1年、山田で教わったことを徹底してやり続けた。山田の正木(昌宣)さんが教えてくれたことが染み付いていてそれが表現できただけなので、別に何か意識したとか変えてみたとかはなく、自分の役割を徹底してやりました。山田がやっていることはこうやって大学でも通用するし、プロでは黒田(剛)さんがいますけど今3位で通用しているっていうことは、やっぱり大事なものが(青森山田で学んだことに)詰まっていると思うので、やるべきことを徹底してやっただけです」

 日本一に輝いた選手権での成功体験も大きかった。「やっぱり選手権のボール回収や守備の部分は本当に自信になっていて、その流れで大学リーグに入れたのは大きかった」と菅澤。タレントが揃う関東大学リーグでは相手との差を感じる部分はあったものの「総合的なところを見て全然負けはしないし、別に代表だから差があるとかビビるようなことはなかった」と自信を持って臨んでいた。

 もっとも1年目の自己評価は100点満点中「50点」。シーズンで1点にとどまったこと、チームの失点数が多かったことを課題に挙げる。また残留を決めた順天堂大戦との入れ替え戦が1-1の引き分けだったことも、来季に向けて反省する部分があった。

「自分の中では勝ち切って1部残留を決めたかった。相手には山田時代の先輩のFW名須川(真光)さんやDF(三輪)椋平さんがいて絶対に勝つという気持ちをずっと持っていた中、同点にされたのは悔しかった。喜びもあったんですけど自分の中では悔しさの方が強くて、もっと厳しい練習や日常生活を送らないと難しい試合には勝ちきれないと分かっている」

 また、昨年度の選手権制覇からここまで選抜活動に呼ばれていないことも菅澤に火をつけるところ。「選手権で優秀選手に入って高校選抜に選ばれないという悔しい思いをしてこの1年間積み上げてきたんですけど、新人賞だったり選抜には全然選ばれていない」と唇を噛み、「今年は個人として新人賞を取りたかったんですけど、U-19日本代表の塩川(桜道/流通経済大)に負けた」と悔しさを滲ませた。

 その上で菅澤は「来シーズンは優勝を目標に勝ち進んでいきたいですし、チームが勝たないと個人のところはないと思う」とチームで結果を残す意欲を示す。最低目標は個人年間5ゴールに加え、チームの1試合平均失点を1点以下にすることだ。数字へのこだわりを示す中、25日の新人戦全国大会初戦ではさっそくゴールを記録。来季に向けて「自分がチームを引っ張ってチームも個人もタイトルを取れるように」と意気込んでいたが、それは今季の残る大会でも同様のようだ。

「国士舘大は本当におもしろい選手がいっぱいいるので注目していただけたら」と菅澤。国士舘大、そして“菅澤凱”が来季の主役になるべく揚々と意気込んだ。

(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集

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