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[プレミアリーグWEST]3年間の積み重ねを「試すいい舞台」「感謝を結果で返したい」。“大津の心臓”MF畑拓海がプレミアファイナルでの勝利と活躍を誓う

ゲキサカ / 2024年11月25日 21時44分

大津高MF畑拓海(3年=FC KAJITSU U-15出身)がスライディングタックルを決める

[11.24 プレミアリーグWEST第20節 大津高 2-1 静岡学園高 大津町運動公園球技場]

“大津の心臓”がプレミアリーグファイナルの舞台、埼玉スタジアム2002での勝利と活躍を誓った。大津高(熊本)MF畑拓海(3年=FC KAJITSU U-15出身)はプレミアリーグWEST“優勝決定戦”となった静岡学園高(静岡)戦も、清水内定のMF嶋本悠大(3年)とともに中盤の守備で貢献度大の働き。本人は満足こそしていなかったものの、意識していたことができていたと振り返る。

「静学さんの選手たちは凄い技術あって、スピードもあって、個でも突破できる選手が多いので、今日の入りから守備ってところはやっぱりいつも以上に意識してできたので、もっともっと選手権までにそこは強化しないといけないかなとは思うんですけど、守備の部分では少し意識したことができたかなと思います」

 その畑と嶋本について、DF五嶋夏生主将(3年)も「(チームとして)1年間、個人で奪うっていうところっていうのは自信持ってやれてますし、特に中盤の畑と(嶋本)悠大の2人なんかは本当に頼りになってますね」と感謝していた。

 畑は攻撃面でもタイミング良く顔を出すFW山下景司(3年)やMF兼松将(3年)へ縦パスを通したほか、「やっぱりチームで1番っていう自信は持ってるんで、もっとクオリティ上げないといけないですけど、そこは自分の武器になってんのかなと思います」というミドルパスやスルーパス、プレースキックでチャンスメーク。また、最近、枠に飛ぶようになってきたという右足ミドルで静岡学園ゴールを脅かしていた。

 サブだった昨年から今年は先発に定着し、1年間先発を守り続けてきた。プレミアリーグの厳しいリーグ戦の中で、平岡和徳テクニカルアドバイザーが「“心臓”になってきた」と評価する選手に成長。「去年は途中から出ることが多くて、なかなかチームを1試合丸々は助けることができなかったんですけど、今は自分の任された仕事をすることで、少しずつその勝ちの確率を上げて、勝利に貢献できてるのかなとは思います」。隣でプレーする嶋本がU-18日本代表に選ばれ、清水入りを決める中、悔しさもエネルギーにしてきた選手だ。

「悠大も代表に入ったり、プロ内定したりして、凄い練習から刺激もらっていますし、試合の中でも凄い助かるシーンが多いので、そこはお互いのポジティブなところをお互い受け入れてやれてるっていうのが、今そのいいバランスにも繋がってるのかなと思うんで、今後、そのボランチがどれだけゲームをコントロールできるかっていうのは、自分と嶋本にもかかってると思うんで、また頑張っていきたいです」。将来の目標はプロ。出場権を獲得したプレミアリーグファイナル(12月15日、埼玉)はチームの勝利とともに、自身のアピールの機会にもなる。

「自分が目指してるプロサッカー選手っていうものに近づくためには、もっと自分の特長をアピールしたりっていうのは凄く大事になってくると思うんで、その自分の長所をもっとピッチの中で発揮できるように頑張りたいです。(ファイナルは)もうほんとに今後経験できないような場所で強い相手とできるってことにまず感謝して。あとは自分がこの1年間もそうですし、3年間やってきたってことをどれだけできるのかっていう試すいい舞台でもあると思いますし、今までお世話になった方々への感謝を結果で返したいので、そこは勝利っていう形で日本一を取れるように頑張っていきたいと思います」。自分が3年間積み重ねてきたことを全力で表現し、勝ってファイナルを終える。

(取材・文 吉田太郎)

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