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高校3年生トリオ先発の広島、井上愛簾のトップ初弾でドロー…中2日でJ1優勝争い大一番も新井直人が負傷交代

ゲキサカ / 2024年11月28日 23時0分

同点ゴールのFW井上愛簾

[11.28 ACL2 GL第5節 カヤ・イロイロ 1-1 広島]

 サンフレッチェ広島は28日、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループリーグ第5節のカヤ・イロイロ(フィリピン)戦を人工芝の敵地で行って1-1で引き分けた。プロ契約を結ぶMF木吹翔太、MF中島洋太朗、FW井上愛簾の高校3年生トリオが揃って先発に名を連ねる一戦となったが、途中出場のMF新井直人が担架に乗って負傷交代するアクシデントも発生した。

 広島は残り2節となったJ1で首位と勝ち点3差の2位という状況。中2日で大一番の北海道コンサドーレ札幌戦(ホーム)を控えており、すでにGL突破を決めている今節のACL2はターンオーバーを敢行した。GK田中雄大を最後尾に3バックは右からDF越道草太、DF松本大弥、DF細谷航平という並び。右ウイングはMF茶島雄介、左ウイングはMF志知孝明が務めた。トップチーム公式戦デビューの木吹は中島との2ボランチを形成し、トップ下にMFマルコス・ジュニオールとMF満田誠、最前線には井上が入った。

 ただ主力組の多くもベンチ入りしたため、直近のJ1先発組ではMF川辺駿、MF塩谷司、MFトルガイ・アルスランが今節のACL2でメンバー外となった。一方のカヤは実践学園高や産業能率大に所属したDF斎藤彰人、柏レイソルU-18やいわきFCに所属したMF山崎海秀、多摩大学目黒高や東海大に所属したFW堀越大蔵、ロアッソ熊本ユースや九州産業大に所属したFW駒木秀人の日本人カルテットが先発入り。星出悠監督のもとで今大会初勝利を目指した。

 前半8分、広島が細谷の縦パスから満田とマルコスのパス交換で前進すると、最後は中島がペナルティエリア内からシュート。これは枠の左に逸れていった。同15分には満田のクロスをマルコスがフリーで合わせるも、枠の右に外れた。

 一方のカヤは堀越を軸にゴールへ迫る。フィリピンリーグのMVP受賞歴を持つ堀越がチャンスを作ると前半19分、堀越が左サイドを抜け出してGKと最終ラインの間にクロスを供給。走り込んだ駒木が泥臭く合わせて先制点を奪った。その後はスコアが動かず、カヤの1点リードで前半を終えた。

 ミヒャエル・スキッベ監督はハーフタイム明けから茶島、木吹、志知に代えてDF中野就斗、新井、MF松本泰志を投入して反撃を試みた。ところが後半5分、新井が相手と接触のないタイミングで倒れ込んでプレー続行不可能に。右脚の状態の確認をドクターから受けた後に担架に乗り、MF柏好文との交代を余儀なくされた。

 J1優勝争いに不安要素が生まれる中で後半23分、松本のクロスを満田が折り返すと相手のクリアが井上に直撃。勢いよく跳ね返ったボールはゴール左隅に吸い込まれ、井上のトップチーム初ゴールで広島が同点とした。

 広島は逆転を目指して後半37分、FWピエロス・ソティリウがマルコスとの交代でピッチに入った。ただ2点目は生まれずにタイムアップ。1-1の引き分けで開幕からの連勝が4でストップした。
●ACL22024-25特集

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