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選手権予選優勝を経て大きくなってきた滝川二の情熱の「炎」。攻守の要DF川上瑠已は鹿島DFのように「ゴールの部分でも活躍できるように」

ゲキサカ / 2024年12月3日 0時4分

 チームは8点目のチャンスを活かせず、逆に近江BのDF佐野太治(1年)とMF今井龍成(1年)にゴールを許した。それでも、7-2で大勝。選手権予選決勝では試合開始わずか11分で退場者を出しながらも、延長戦を含めた100分間で失点せず、PK戦で勝利した。この優勝によって、選手たちは自信をつけているようだ。

 小森康宏監督は、「あれを経て、彼らはちょっと自信ついたかなと思います。それこそ守備が課題だったんで、自分たちが守れるんだっていうちょっと自信がついたかなと。『1人で2人分、3人分走ろう』っていう声も出てきていて、走り切って守り切れたんで。守りながら攻めにも転じてたんで、これはしっかり評価できるかなと」と頷く。
滝川二は3年ぶり22回目の選手権で一戦必勝
 加えて、この試合によって変わった部分がある。滝川二は伝統的に、該当する学年のチームカラーを表す漢字一文字を決定。今年の漢字は、勝利に対する熱い思いを表現するため、また「自分たちが燃えてできるように。相手に呑まれないような勢いを持ってやれるように」(川上)という意味を込めて「炎」にしたというが、以前はエネルギーを表に表現できる選手が少なかった。

 だが、選手権予選決勝では各選手がハードワークを貫徹して勝利。三宅は「やっぱり勝利の執念というか、そういうものは自分たちに2年間足りてなかったんで、今年はそういうもの、情熱も出して行かないとやっぱ勝てないんで、トーナメントになってきて、やっぱりそこは大事にしています」と語り、小森監督は「自分らで決めた1文字やけど、『ろうそくの火のままで終わるんか』っていう話から、選手権取ってちょっと炎になった。その炎をより大きくしようって今、頑張っている」。情熱の「炎」が大きくなってきた滝川二は、選手権初戦で山梨学院高と戦う。

 川上は「初戦が山梨学院なんで、相手は前線に強力な選手がいるんで、そこのところを決勝みたいな感じで、チーム全員で協力しながら戦って、1点、2点と取って勝てるようにして、そこから自分たちの実力をどんどん証明できたらなって思います」と力を込めた。

 滝川二は16度目の出場だった2010年度の選手権で悲願の初優勝。川上は「そこに自分たちも立ちたいっていう思いはありますし、まず初戦が勢いを持っていくためにも大事だと思うんで、初戦のところにまず集中して、そこはチームとしてやりたいなって思います。(個人としては)ゴールの部分でも活躍できるように」。まずは一戦必勝。注目校は、選手権開幕までの1か月間でシンプルにフィニッシュまで行く攻撃などを向上させるとともに、自分たちの「炎」をより大きくして初戦に挑む。

(取材・文 吉田太郎)

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