富山がJ2昇格! 松本に2点先取されるもFW碓井聖生がヘディング2発!! 90+3分に追いつき11年ぶりの復帰へ

[12.7 J2昇格プレーオフ 決勝 富山 2-2 松本 富山]

　Jリーグは7日、J2昇格プレーオフ決勝を開催した。J3レギュラーシーズンを3位で終えたカターレ富山と同4位の松本山雅FCが激突。試合は2-2で引き分けて、レギュレーションにより年間順位が上位の富山が昇格を果たした。

　14シーズン以来、11年ぶりのJ2復帰を目指す富山と21シーズン以来、4年ぶりのJ2復帰を狙う松本。互いに準決勝を引き分けて駒を進めた両チームの一戦は立ち上がりから一進一退の攻防となった。

　年間順位が上位の富山は引き分け以上で達成。前半14分には右サイドから攻撃を仕掛けると、中央から流れるようにボールを受けたDF神山京右がマイナス方向へグラウンダーのパスを送る。走り込んだMF松岡大智が左足を振ったが、GK大内一生のセーブに遭った。

　松本は勝利が絶対条件。すると前半18分、左サイドから崩しにかかると、MF菊井悠介の浮き球パスをMF安永玲央がうまくコントロールしてペナルティエリア内に侵入する。3タッチ目で右足のシュートを流し込み、先制に成功した。

　さらに松本は前半26分、左サイドでコーナーキックを得ると、菊井が右足で蹴り込んだボールにMF樋口大輝が合わせる。豪快なヘディングシュートをゴールに突き刺し、リードを2点に広げた。

　反撃に出たい富山はハーフタイムに2枚替え。MF瀬良俊太、MF布施谷翔を下げてMF伊藤拓巳、MF高橋馨希をピッチへ送り込むと、徐々にボールを握れるようになり攻撃の手を強めた。

　富山は後半21分、コーナーキックの流れからたたみ掛けると、ペナルティエリア内左で浮き球を受けたMF末木裕也がダイレクトで折り返し。DF脇本晃成が押し込もうとしたが、シュートは枠を外れた。

　富山は後半34分、左サイドでボールを受けたMF伊藤拓巳がドリブルで仕掛けて右足でクロスを送ると、FW碓井聖生がヘディング弾。ボールは大内の手をかすめながらゴールへ吸い込まれていった。

　逃げ切りを図る松本は後半41分に3枚替えを行い、DF高橋祥平、DF宮部大己、MF村越凱光に代えてDF橋内優也、DF常田克人、MF米原秀亮を投入。富山の猛攻を凌ぎたい。

　それでも試合終了間際にドラマが。1点が欲しい富山は後半アディショナルタイム3分、右サイドのFW吉平翼からのクロスを碓井が頭で叩いて同点ゴール。その後2-2でタイムアップを迎え、11年ぶりのJ2復帰を決めた。
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