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[MOM1009]東海学園大DF今村元紀(2年)_左SBがゴール中央から“地元・九州”へ導く豪快決勝弾

ゲキサカ / 2024年12月7日 22時40分

豪快な決勝弾を決めたDF今村元紀

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.7 インカレ予選ラウンド 中央大0-1東海学園大 味フィ西]

 前半終了間際に決まった先制点が決勝点になった。東海学園大は前半アディショナルタイム2分、MF村田達哉(4年=中央学院高)のカットインからペナルティーアーク手前にこぼれたボールにDF今村元紀(2年=鳥栖U-18)が反応。左足を振り抜くと、力強いシュートはGK牧野虎太郎(4年=前橋育英高/長野内定)の手を弾いてゴールネットを揺らした。

 左SBを務めた今村の積極的な攻撃参加。「僕たちのチームは攻撃が得意なチームで、サイドバックが高さを取る。全員がゴールを狙っているので、いつも通りの高さにいたらこぼれてきたという感じです」。DF佐藤颯真(3年=東海学園高/横浜FC内定)とDF大磯竜輝(2年=中央学院高/名古屋内定)のJ内定CBコンビを中心とする強固な守備も、チームの好循環をもたらしているようだ。

 これで“地元”で試合ができることになった。決勝ラウンドに進めば、九州ブロックのCグループに入ることが決定済み。佐賀県出身の今村も、「地元で戦いたいという気持ち」を十分にしていたという。「気持ちで押し込んだゴール。いっぱい見に来てくださる方もいると思うので、その人たちのためにも頑張りたい」。“凱旋マッチ”に胸を躍らせる。

 最も大舞台はこれまでも経験してきた。小学校からサガン鳥栖の下部組織で過ごす今村は、中学時代にクラブユース選手権を優勝するなど日本一を経験。高校ではプレミアリーグWESTを初優勝すると、ファイナルで川崎F U-18を下してここでも日本一に立った。

 またこの日の会場となった味の素フィールド西が丘も、中学時代に出場した高円宮杯U-15で経験済み。準優勝に終わった決勝以来の地だったが、「何回かプレーさせてもらっていたので、いいイメージはありました」とにこやかに話す。

 大学ルーキーイヤーだった昨年度はなかなか出場機会を掴むことができなかったが、今年度はレギュラーポジションを確保している。ただ関西学院大に進んだユースの同期、「ポジションも一緒ですし、佐賀県の中学校も一緒だったので、一番のライバル」だと話すMF山本楓大(2年=鳥栖U-18)が1年時から結果を残していることからも、まだまだやらなければいけないことは多いとも自覚する。

「ここから3試合は絶対にある。一つでも勝ちを積み上げたいし、4年生のためにも頑張りたい」。日本一の景色を知る20歳は、チームを初の高みへと導くことでより存在感を見せつけるつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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