[MOM4960]G大阪ユースFW安藤陸登(3年)_戦列復帰後は公式戦5戦連発!「レジェンド」の薫陶を受けた9番を背負う青黒のストライカー、覚醒中!
ゲキサカ / 2024年12月12日 14時12分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.6 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 G大阪ユース 2-1 高川学園高 Balcom BMW広島総合グランド]
自信がなければ、このピッチになんて立っていない。自信がなければ、9番なんて背負っていない。ゴールを挙げることで示し続けてきた自らの価値を、アカデミー最後の重要なステージで必ずもっと高めてみせる。
「ガンバには今までジュニアユースから6年間育ててもらった恩があるので、最後にプレミアに昇格して恩返ししたいですし、プレミアの舞台を後輩に残せたらいいかなと思っています」。
3年ぶりのプレミア復帰に燃えるガンバ大阪ユース(関西1、大阪)のラストピース。FW安藤陸登(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)が大一番で解き放った得点感覚が、大事な勝利を鮮やかに手繰り寄せた。
G大阪ユースは苦しんでいた。負ければ終わりの一発勝負。プレミアリーグプレーオフ1回戦。「高川も頑張ってくるチームで、ロングボールとかセットプレーの対策はしていたんですけど、結構苦戦しましたね」と安藤も振り返ったように、シンプルに力強く押し込んでくる高川学園高(中国2、山口)の勢いをまともに受ける格好となったチームは、なかなか自分たちのリズムを引き寄せ切れず、ジリジリとした展開を強いられる。
前半32分。9番にファーストチャンスが訪れる。左サイドバックのDF加地莉比斗(3年)がボールを持つと、一瞬でイメージは共有される。「センターバックの間に結構スペースがあったので、そこにポジションを取って、加地選手がボールを蹴れる瞬間に体勢を作って動き出そうと思っていました」。タイミングもばっちり。スルーパスに単騎で抜け出す。
GKとの1対1。安藤は極めて落ち着いていた。「抜け出した後は、わざと外に行ってキーパーの位置をずらして、左足でファーに流し込むといったイメージでした。だいぶ冷静に見えていましたね」。左足で打ち切ったボールは、右スミのゴールネットへ転がり込む。1-0。G大阪ユースに先制点がもたらされる。
それでも試合はそう簡単に終わらない。後半開始早々の5分。高川学園はショートコーナーの流れから、綺麗なクロスを綺麗なヘディングで仕留め切る。「セットプレーは注意していたんですけど、きっちりやられましたね」とチームを率いる町中大輔監督も脱帽の同点弾。リードは一瞬で霧散した。
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