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Jリーグを去るという重み…YS横浜は12年ぶりJFLへ、中里崇宏「すべての人たちの人生が変わることに責任を持ってワンプレーの選択をできていたのか」

ゲキサカ / 2024年12月8日 6時45分

J3リーグ会員の資格を失ったYS横浜

[12.7 J3・JFL入れ替え戦第2戦 YS横浜 0-2 高知ユナイテッド ニッパツ]

 2014年のJ3リーグ発足から在籍し続けていたが、12年ぶりにJFLに戻ることになった。Y.S.C.C.横浜はJ3・JFL入れ替え戦で高知ユナイテッドに屈した。DF中里崇宏は「自分たちの力がなかった。受け入れるしかない」と肩を落とした。

 1日の第1戦は敵地で1-1のドロー。クラブの命運はホームでの第2戦に懸かっていた。だが、前半7分にクロスボールをヘディングシュートで決められて失点。試合の流れを相手に奪われてしまった。

「あの時間帯でのあの失点は、結果論だけど、ものすごく軽率だった。もったいなかった。1失点目がすべてだった」(中里)。追いかける展開で必死に決定機は作り続けた。しかし焦りもあったのか、前半32分にはMF奥村晃司のFKがクロスバーに直撃し、運にも見放された。「自分たちが思っていたようにいかなかったところも含めて完敗だった」と中里は振り返った。

 攻め気の背後を狙われて、試合終了間際には2失点目を喫した。そのまま試合は終了。ホームのニッパツ三ツ沢球技場で、駆け付けたサポーターとともに、絶望の瞬間を味わうことになった。

 シーズンが進むにつれて連敗が続き、最終盤には1分6敗の7試合未勝利。19位でリーグ戦を終えていた。プロキャリア13シーズン目の中里は、自身の経験を踏まえてJFL行きの要因を探る。

「幸い、僕も長いことプロ人生を歩ませてもらっているなかで、降格するチームと対戦したことも何度もある。基本的に降格するチームは、相手チームのことはわからないのでなんとなくだけど、やっぱりバラバラしている感じはあった。ただ、うちのチームに関してはどの試合もバラバラしている感じはなく、チームコンセプトのもと、自分たちのやろうと志向しているサッカーをやっていた。じゃあバラバラじゃないのに、降格圏にいて降格してしまったことはどういうことなのかというと、シンプルに力がなかった。そういうことだと思う」

 J3リーグの会員資格を喪失し、来季からJFLで戦うことになった。再びJリーグに参入するためには成績向上だけでなく、年間の平均入場者数増加など見直す課題は多い。「結局ワンプレーの重みというか、そういうことを深くまで考えられていなかったのかなというのはある」。中里は現実を飲み込みながら、その重みを語った。

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