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町田はJ1初優勝ならず、アウェー鹿島戦で3発被弾の敗戦も…J1リーグ初挑戦で堂々の3位フィニッシュ

ゲキサカ / 2024年12月8日 16時0分

J1初挑戦の町田は3位でフィニッシュ

[12.8 J1第38節 鹿島 3-1 町田 カシマ]

 J1リーグは8日に最終節となる第38節を行った。鹿島アントラーズとFC町田ゼルビアの対戦は、鹿島が3-1で勝利。この結果、町田はJ1リーグ優勝ならず。だが、初昇格年度を堂々の3位で終えた。今季ホーム無敗の鹿島は5位でシーズンを終えた。

 5位・鹿島はACL2出場の可能性を懸け、4位浮上を狙う。4-4-2の布陣で、前節・セレッソ大阪戦から先発1人を変え、MF名古新太郎が起用された。初優勝の可能性を残した3位・町田はまず勝利を、そして他会場の首位・ヴィッセル神戸、2位・サンフレッチェ広島が敗れた場合に、前人未踏の偉業達成となる。3バック布陣に変えた前々節から3試合連続で同じメンバーとなった。[両スタメン&布陣]

 試合は序盤から大きく動いた。鹿島は前半5分に先制ゴール。中盤で体を張ったFW鈴木優磨が最前線にスルーパスを出す。反応したFW師岡柊生がPA左に入り込むと、角度のないところから左足シュート。ゴール右ポストに当たり、今季3点目で早くも均衡を破った。

 前半13分には鹿島にアクシデント。負傷した名古プレー続行不可能となり、歩いてピッチ外へ。代わってMF仲間隼斗が入り、左サイドハーフでプレー。名古がいた右サイドには左にいたMF樋口雄太が移動した。

 すると、直後に鹿島が追加点を挙げる。前半16分、中盤から師岡がスルーパスを縦に出し、右サイドから樋口がPA右に切り込んでいく。カットインから左足シュートを決め、今季4点目で2-0と点差を広げた。

 追いかける町田は前半23分に1点を返す。左CKをMF相馬勇紀がニアサイドに蹴り、DFドレシェヴィッチが体を張ってPA手前に落とす。最後はMF下田北斗が左足ダイレクト。ゴール右隅に決め切り、デザインされたセットプレーで1-2と点差を縮めた。

 その後は町田が攻勢を強めるが、ゴールは遠い。すると前半アディショナルタイム2分過ぎ、鹿島が再び突き放す。相手のスローインからボールを奪い、MF知念慶が縦にパス。鈴木が最前線を走り、詰めてきたDF昌子源の股を通してPA内へ。右足シュートを冷静に決め、自身にとってJリーグキャリアハイとなる今季15点目で3-1とした。

 前半を1-3で折り返し、苦しい状況となった町田はハーフタイムで2枚替え。下田とFWエリキを下げ、FW藤尾翔太とDF中山雄太が出場する。中山はアンカーの位置に、藤尾はFWオ・セフンと2トップを組んだ。拮抗した展開のなかで、後半19分にはMF望月ヘンリー海輝に代えてFW藤本一輝が入った。

 町田はしたたかに試合を運ぶ鹿島の牙城を破れない。後半29分にはオ・セフンを下げ、FWミッチェル・デュークが出場、38分には途中出場の藤尾が下げられ、FW荒木駿太が入る。しかしスコアは動かず、残り時間はそのまま過ぎていった。

 試合は3-1で鹿島が勝利。シーズン後半戦で失速した町田は、前人未踏のJ1初昇格年度での初優勝を果たせなかった。

(取材・文 石川祐介)
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