味方の失敗直後にPKストップ。GK小森春輝が浦和ユースを救う
ゲキサカ / 2024年12月10日 11時36分
[12.8 プレミアリーグプレーオフ決勝 浦和ユース 1-1(PK4-3)京都U-18 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場]
守護神がビッグセーブでチームを救った。1-1で突入したPK戦はともに2人が成功。迎えた3人目、先攻・浦和レッズユースはポストに当てて失敗してしまう。だが、直後にGK小森春輝(3年=名東クラブ出身)が止め、悪くなりかけた流れを断ち切った。
相手キッカーは小森の動きの逆を突こうとしていたが、ギリギリまで我慢して右へ跳躍。「相手が結構自分を見て蹴るキックだったので、もう先に飛ばずにしっかりボールの来たところを止めに行くって、反応するって形に変えたので、それで止めて良かったです」。相手の助走からシュートにスピードが出ないことも予測。187cmの身体を活かし、かき出した。
「2本先にPK入れられちゃったんで、それで何か改善するべき点がないとなっていうのは、思って。それでも止めたんで、良かったなって思っています」。この後、味方が連続で成功。最後は京都U-18の5人目のシュートが枠を外れ、浦和ユースがプレミアリーグ昇格を決めた。
小森は後半33分に同点ゴールを許したものの、前半に連続セーブするなどその他は枠へのシュートを阻止。押し込まれる時間帯が多かった中でも、2点目を与えなかった。「1年間この日のためにチーム全員が努力してきて、それが結果としてこうやって繋がるっていうのはあんまりないことなので、それが結果として繋がったのは、凄く良かったと思います」と微笑んだ。
U-17日本代表歴を持つ小森は、この大一番で積み重ねてきたものを出せたことと感じていた。「クロスのところとか積極的に出ることだったり、セービングのところもしっかり構える。(GKコーチの)塩田(仁史)さんに常に教わってきていることをやって、それを元にプレーしたので、自分は今日、それでチームを勝たせれて良かったなって感じます」。今後は大学進学。1年時から先発を勝ち取ることを目指していく。
大学ではキャッチングの安定性やセービングでしっかり踏み込むことなど「細かいところに フォーカス当ててやっていきたい」。そして、「卒業後にプロになって、海外まで行けたら」。日常から力を積み重ね、飛躍を遂げる。
(取材・文 吉田太郎)
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