高2でG大阪トップ昇格、U-19代表へ“飛び級”。「頼りになる」先輩たちとプレミア切符獲得の逸材GK荒木琉偉は来年、チーム、代表での活躍を誓う
ゲキサカ / 2024年12月11日 21時6分
[12.8 プレミアリーグプレーオフ決勝 G大阪ユース 2-0 横浜FMユース サンフレッチェビレッジ広島第一球技場]
高校2年生の10月にG大阪トップチームとプロ契約(仮契約)。U-19日本代表に“飛び級”している逸材GKが、プレミアリーグ昇格を喜んだ。ガンバ大阪ユースの194cmGK荒木琉偉(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は被シュート4本、決定打を打たせずに横浜FMユースを完封。「(クラブユース選手権優勝を含めて)取れるものは全部取れたかなと。日本一のチームだった」と先輩たちに感謝していた。
3年生たちと一緒にプレーするのは、これが最後。「(3年生は)もう頼りになるっす。もう今日で終わりなんですけど、偉大やなっていうか。もう頼りがいがある。学んだことは、彼らは凄い明るいんで、みんな。場合によってはバカになってくれるとか、盛り上げてくれるんで。そういう人もいるし、落ち着いてても、試合中に誰が出てもみんなリーダーシップ取ってくれる」。自身が成長できたのも、先輩GKステイマンジョシュア草太郎(3年)との競争が大きかったと考えている。
「良いライバルがいたかなと思います。(ステイマンは)良い選手、凄い選手で、怪我で悩まされてっていうのが多かったと思うんですけど、彼がいたし、彼以外もキーパーチーム全員レベル高かったんで、僕も今年凄く上手くいったっていうか、自分も成長させてもらえたなって思います」
ユースチーム2年目のシーズンが終了。その2年間で一番の変化は「メンタル」だという。「感情的になってメンタルで左右されないっていうか、技術ももちろん上がってますけど、コーチの佐野(智之)さんが、いつもそういうメンタルというか、心を整理しようって言って、そこが1番大事なんかなってやっぱ思いますよ。やっぱ乱れていたら力が発揮できないんで」。自分の力をより、安定して表現できるようになり、日本クラブユース選手権(U-18)大会連覇、プレミアリーグ昇格と結果にも結びつけている。
高校2年生でプロ契約(仮契約)を結び、同世代の他の選手よりも早くトップチームの選手としてのスタートを切ることになったが、「活躍してやろうっていう気持ちです」。将来、日本を代表するGKとなり、世界でトップになるという野心がある。
「世界で戦っていきたい。もう日本人選手が凄い世界で活躍してきてるんで、僕もその中に入って、僕は1番、トップトップを目指してるんで、そこに向けてやれることをやっていきたいです」と力を込めた。17歳の逸材GKは、トップチームのGK一森純らからビルドアップや背後のケアを学びながら目標とする姿、世界で活躍する守護神に近づいていく。
2025年は2月にU-20ワールドカップへの出場権をかけたU20アジアカップが行われる。今年9月の予選で2試合にフル出場した荒木は、U-20日本代表の有力な守護神候補だ。「(アジアを突破し、)もちろんワールドカップで活躍して、海外にも自分の価値を見せつけたいっていうのもあるんですけど、チームでもガンバにお世話になってきたんで、自分も活躍して恩返ししたいなっていう気持ちがあります」。来年はトップチームで活動しながら、この日昇格を勝ち取ったプレミアリーグでもプレーすることになりそう。世界一を目指す荒木がG大阪、年代別日本代表を勝たせ、その実力を見せつける。
(取材・文 吉田太郎)
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