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[MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16]両軍2発ずつのCK合戦…尚志が高川学園に競り勝ち決勝へ!! 後半投入で大仕事の京増倫泰「流れを変える思いで入った」

ゲキサカ / 2024年12月15日 23時42分

勝利を喜ぶ尚志高の選手たち

[12.15 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 高川学園高 2-3 尚志高 時之栖うさぎ島G]

 “U-16日本一決定戦”2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグは15日、静岡県御殿場市の時之栖スポーツセンターうさぎ島グランドで準決勝を行い、C組首位で東北王者の尚志高(東北1/福島)がB組首位の高川学園高(中国2/山口)を3-2で破った。両チームともセットプレーで2点ずつを叩き出す中、唯一流れの中で奪った1ゴールが勝負を分ける形となった。

 C組では市立船橋高と勝ち点7で並ぶデッドヒートを得失点差で制し、準決勝進出を果たした尚志。全国経験豊富な高川学園との対戦でもMF瀧田悠を中心にボールを保持すると、2トップのFW浦川慶とFW須釜朱王だけでなく、サイドハーフのMF村上爽とMF寺島颯人が中央に潜り込み、試合を優勢に進めていった。

 それでも高川学園はそこでGK林田和也が圧巻のスーパーセーブを連発。前半23分には絶望的と思われた村上との1対1を冷静な飛び出しで阻むと、同30分にはMF若林衣武希のミドルシュートも横っ飛びでかき出し、試合の均衡を保った。

 それでも前半31分、尚志はセットプレーから試合を動かした。右からのCKをDF寺田悠真がインスイングでゴール前に送り込むと、ファーで反応したのは須釜。完璧なインパクトのヘディングシュートでゴールに突き刺し、先制に成功した。
FW須釜朱王のゴールで先制セットプレーのチャンスをモノにした
 ところが高川学園がさらにセットプレーで上を行った。まずは前半35分、DF松永樹のCKでゴールライン際を突くと、相手が弾き切れなかったこぼれ球をFW大束寅之亮が決めて同点。さらに同アディショナルタイム1分にはFW前永悠太のCKをファーでDF中部真翔が落とし、最後はMF望月啓太が押し込んで逆転に成功した。
FW大束寅之亮が決めた
 尚志にとっては悔いの残るセットプレーからの2失点。ハーフタイムには球際の気迫に対して喝が入れられ、覚悟の後半に向かった。すると後半3分、裏に抜けた浦川がさっそくビッグチャンスを迎えるも、松永が決死のゴールカバー。良い流れで掴んだファーストチャンスを得点に結びつけることはできなかった。
尚志の攻撃を前進させたMF若林衣武希
ピッチの至る所で存在感を放つ尚志MF瀧田悠
 それでも後半13分、尚志は3枚替えを行うと、交代選手の働きで生き返った。同32分、途中出場MF大熊璃空がドリブルで持ち運び、パスを送ると、これを受けたのも「負けていたのもあったので流れを変える思いで入った」という途中出場のFW京増倫泰。冷静なフィニッシュでゴールに沈め、両チーム通じてこの一戦で初となる流れからの得点により、土壇場で同点に追いついた。
高川学園もセットプレーで反撃
 そして尚志はさらに後半37分、前半同様に寺田が鋭い右CKを送り込むと、京増がうまく折り返し、同じく途中出場のDF中村快生が落としたボールを須釜が決めて逆転。寺田のCKはミスキックだったそうだが、うまく折り返して起点となった京増は「折り返すことができて得点につながって良かった」と微笑んだ。
途中出場でゴールを決めたFW京増倫泰
 最後は守備固めで投入された180cmのDF迫田悠聖がDFリーダーのDF中村一平とともに強さを見せつつ、尚志が3-2の打ち合いに勝利。16日に行われる前橋育英高(関東1/群馬)との決勝戦への挑戦権を獲得し、日本一に王手をかけた。
尚志GK古川昌和もピンチを防いだ
 試合後、大仕事を成し遂げた京増は「前橋育英は強豪校だけど、自分たちがやってきたことをやれば崩せる。守備も良くなっているのでいつもどおり平常心で戦いたい」と自信を胸に関東王者に挑む姿勢を見せた。
試合中からゲームキャプテンを受け継いだDF中村一平
(取材・文 竹内達也)

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