左足ロングフィードで異彩放った前橋育英DF深見翔太「来年には絶対に選手権に出て、全国で活躍したい」
ゲキサカ / 2024年12月16日 2時18分
[12.15 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 山梨学院高 1-2 前橋育英高 時之栖うさぎ島G]
前橋育英高DF深見翔太(1年=田口フットボールアカデミー)が対角線に散らすロングフィードと粘り強い競り合いで存在感を示し、初の日本一に王手をかけた。
国スポ群馬県代表の深見は名門の最終ラインの担い手として期待がかかる左利きのCB。「2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグ」の準決勝・山梨学院高戦では攻守に多くの見せ場を作った。
前半に際立ったのは左足のキックだ。ショートパスをつなぐと見せかけ、左CBの位置から右サイドハーフまで飛ばすロングフィードは出色の出来。「それは自分の武器で、蹴れる時はどんどん前線に蹴って攻めてもらおうと思っている」という精度とパワーだけでなく、「相手の矢印が左に向いた時、対角が空くのでそこを狙っている」という判断力も光り、攻撃の起点を担っていた。
また守備では屈強なフィジカルを誇る山梨学院高のFW近藤悠貴とバチバチの競り合いを展開。「先に自分が飛んだり、前に入られてもそらされないように気をつけていた」という駆け引きは時間が過ぎるごとに迫力を増していき、「今回の試合で競り合いも自信がついた。これからどんどんやっていきたい」と自信を掴んだようだ。
将来的には「代表に入って海外で活躍したい」との夢を掲げており、DFとしての将来像も「競り合いが得意で、広い範囲を見られて、的確なパスを刺したり、ロングで展開できる選手になりたい」とオールラウンダー志向。そんな深見は「来年には絶対に選手権に出て、全国で活躍してキャリアを進めていきたい」というミッションをクリアするためにも、まずは16日の決勝・尚志高戦に向けて「チーム全員で戦って絶対に優勝します」と力を込めた。
(取材・文 竹内達也)
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