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劇的決勝進出に涙も見せた尚志DF中村一平、先を行く“アンつく”同期や偉大な先輩の存在も刺激に「誰よりも成長できたら」

ゲキサカ / 2024年12月16日 3時24分

DF中村一平(背番号4)の目には涙も

[12.15 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 高川学園高 2-3 尚志高 時之栖うさぎ島G]

 日本一への望みをつなぐ劇的な逆転勝利の直後、試合途中から尚志高のキャプテンマークを巻いたDF中村一平(1年=鹿島アントラーズつくばJrユース)は涙を見せた。「前半ビハインドでチーム全員で逆転できたのが良かった」。来季こそAチームで輝くため、1年生に与えられた貴重な真剣勝負の舞台。この大会にかける思いが詰まった安堵の涙だった。

 この日の尚志高は前半31分にCKから先制点を奪ったが、ボールを握りながらも相手のセットプレーに屈し、前半のうちに2失点。ハーフタイムにはコーチから球際や気持ちに対するゲキが飛び、勢いづいた後半の猛攻でなんとか逆転勝利を収めるという展開で決勝への切符を勝ち取った。

 CBの中村にとってはもちろん2失点への悔いが残った。しかし、セットプレーでしぶとく逆転に導いたことには手応えもあった。中村は「コーチたちからもセットプレーが勝敗を変えると言われていた。俺らもセットプレーから決められて流れが変わっていたけど、自分たちでさらに踏ん張って流れを変えられたのが良かった」と前向きに振り返った。

 鹿島アントラーズつくばJrユースから「ここのパスサッカーが好きで、チームの一体感もある」と尚志への進学を選んだ中村。もっとも、同じく高体連行きを決めた市立船橋高のMF篠崎健人はすでにAチームで主力を固めている上、U-16日本代表のスペイン遠征で今大会を欠場しているなど、先を行かれる悔しさも原動力となっている。

「“アンつく”(鹿島アントラーズつくばJrユース)から高校に行った選手にはAチームで活躍している選手もたくさんいて、まだ自分は1年生チームだけど、ここからまだ2年ある。2年間でどれだけ成長できるか。誰よりも成長できたらと思う」

 そのためには尚志高の先輩で、ブンデスリーガやUEFAチャンピオンズリーグで活躍するDFチェイス・アンリのように、自らの中で基準を高く掲げながら戦っていく必要がある。「(アンリは)1年生からタフな選手で、朝練もすごくやっていたと聞いている。間違いなくお手本になる選手で、見習いながら生活していきたい」。

 1年生チームのキャプテンを務めるMF寺島颯人らと表現するリーダーシップも含め、与えられた環境をしっかりと成長につなげていく構えだ。

 ピッチの上では左足を使ったビルドアップなど強みも見せており、「どんどん伸ばしていきたい」と意欲を見せる中村。まずはその成長をチームの結果でも示すべく、16日の決勝に向けて「自分はグループステージからフルに戦ってきて、メンバーに落ちてしまった人も頑張ってと応援してくれた。落ちてしまった人のぶんまで勝ち切って優勝したい」と仲間の思いも背負って勝ちに行く。

(取材・文 竹内達也)

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